須田 うわあ、これいい。サイズもいい感じです。
──白スニーカーとはまた違ったイメージで、黒もお似合いですね!
須田 うーん….
──須田さん、どうされました??
須田 いや、即決はしないようにって思ってました(笑)すごくいいんですけどね、これ…
──(笑) 確かにこれまでにSPOALでご一緒したアスリートの方々も、みなさんすぐに決めていましたね。
須田 僕も、いつもすぐ決めちゃうんですよ。「これがいい」って思ったらすぐに終わっちゃうので。
──これはアスリートならではの特徴だったりするんですかね。でも、こちらとしてもまだ始まって数十分なのでそのご配慮は助かります(笑) せっかくなので他のモデルも見てみませんか?
須田 そうしましょう!これは第1候補で一旦保留にします。本当は決めたいですけど(笑)
──他に気になったモデルはありますか?
須田 これもちょっと気になります。リーボックでも見たこと無い色です。
店長 2年くらい前に出た【CLUB C(クラブシー)】ですね。ちょうどアッパー素材がスエードのものを探していたので、仕入れました。国内の正規店では扱えないものも、ウチは海外から仕入れることができるので。ディスプレイしているものがちょうどいいサイズと思います、よかったらそのまま履いてみてください。
須田 これもいいですね、すごく軽いです!
──須田さんがエンジ色を着用すると、早稲田大学時代を思い出しますね。やっぱりすごく似合います!
須田 そうですか(笑) でもやっぱりリーボックは履きやすいです。これも第2候補には入ってきそうですよ。
──PASS OVERさんには色んなバリエーションのCLUB Cが置いてあるので、リーボック好きな人にはたまらないと思います。
須田 いや、本当に色々ありますよね。オフホワイトというかクリームっぽい色味のモデルも気になります。白いスニーカーは好きなんですが、今まではずっと真っ白を履いていたので。
──須田さんの好みなモデルに出会えてよかったですね。
須田 ありがとうございます。こういうお店を探してたんですよ!
店長 嬉しいです。このあたりって飲食店の多いエリアなので、好きな人が来てくれるようなお店で。結構ゆっくりできるので、またいつでも来てください。
──恵比寿駅から徒歩数分って立地もすごいですが、なにより置いてあるモデルにすごくこだわりが感じられます。
店長 良くも悪くも適当というか、あんまり(ラインナップを)統一させてないんですよね。その時その時で探して見つけたり、たまたまな時もあります。結果的にはそれが店の色になっているのかなと。
──なるほど。だってこれだけディスプレイされているのに、ナイキが左下に2足しかないですもんね(笑) 人気という点ではない意図で並んでいるんだなと思いました。
須田 ほんとだ、2足しかない(笑)
店長 そういうつもりはないんですけどね(笑) オンラインストアもやってて、そっちにはちゃんとナイキもあるんですよ。ナイキはそっちで買ってくれる方がいるので、店舗はそこまで見せなくてもと思っています。いいものがあればメーカーは関係ないですから。
──本当にその通りだと思います。どのメーカーにも素敵なモデルありますもんね。今日須田さんが気に入った一足も、珍しいニューバランスのスケートシューズでしたし。
須田 いや、もう買いたい気持ちしかないですよ(笑)
──また後でここに戻ってくる未来しか見せませんね(笑)
PASS OVER店長のシゲさんと記念に一枚
次の目的地へ向かいながら、おしゃべり。
──須田さん、お疲れ様でした。次のお店は、ここから少し歩いて代官山の方へ行きます。今度のお店はまたPASS OVERとは違った意味で面白いですよ!
須田 そうなんですか、すごく楽しみです!
──向かいながら少しお話お伺いできればと思うのですが、須田さんは普段はどんなファッションがお好みなんでしょうか?
須田 今は(コロナで)友達と過ごすこともほぼないので、ラフな格好が多いですね。今日みたいにTシャツにハーパンみたいな。
──なるほど、今は夏ですし特にラフな格好でも歩きやすいですよね。秋冬などはジーンズとかも履いたりするんですか?
須田 はい、履くことはありますよ。でも僕ジーンズがあまり好きじゃないんですよね…
──なんと、意外です。その理由もお伺いしてもよろしいでしょうか?
須田 お尻が大きいんです(笑)
──なるほど、これは野球選手にとっては宿命とも言える問題ですね。
須田 はい、だから(履いたら)線も出ちゃうし、見た目もボテッとなっちゃうんですよ。
──結構野球選手のファッションって気になる方も多いと思うので、須田さんのこれまでの遍歴をお伺いさせてください。まず大学時代はいかがでしたか?
須田 大学の時はファッションに全く興味がなかったです。野球しかしてなかったので、買い物に行くヒマもほとんどなくて。当時は学生でお金もなかったので、原宿で古着を買ったりするくらいでした。休みの日も学校に行くことが多かったです、学ランで。もちろん(野球部だったので)学帽もちゃんとかぶっていましたよ(笑)
──早稲田大学運動部の鉄の掟ですよね(笑)ということは、須田さんがファッションに興味を持つようになったのは社会人〜プロになってからでしょうか?
須田 そうですね、(社会人になって)お金をもらうようになったので。当時はアバクロ(Abercrombie&Fitch:アメリカのカジュアルファッションブランド)を着てました。結構流行ってましたよね。
──懐かしいですね!僕も着てました。
須田 実はジーンズを履かなくなったのもその頃(社会人時代)だったんです。社会人になって7〜8kgくらい増やしたので、履けなくなっちゃって。アスリートの方はみんな言うと思うんですけど、特に下(下半身)は合わせるのが大変なんです。
──なるほど。でもその体作りが、結果としてドラフト1位指名でのベイスターズ入団へとつながっていったんですよね。プロに入ってからは、より「見られる側」としてファッションの意識も変わったと思うのですが?
須田 やっぱり夢を与えないといけない仕事に就いたので、ファッションにも気を遣うようになりましたね。それこそ大学や社会人のときには行けなかったようなハイブランド、グッチとかヴィトンのスニーカーを買ったりしていましたよ。
──やはりプロは夢がありますね。。グッチのスニーカーってすごく高いですから。
須田 確か一足6〜7万円くらいはしたと思います(笑)
──貴重なお話をお伺いでき感謝です!最後はちょっと夢のある話になったところで、オシャレの聖地代官山にあるスニーカーショップに到着しました。
須田 すごい雰囲気がいい場所ですね。ここも楽しみです!
2020年8月掲載