8月から、いよいよジークスター東京のトータルコンディショニングパートナーとしての活動が正式にスタートしました。
はじめに着手したのが、buntaro®が推進するプロダクトの一つ「physical sole®」というインソールの提供です。以前処方した小室大地選手からの評判も上々で、既に作成を希望する選手が複数いるとのこと。まもなくシーズン開幕を迎えることもあり、こちらも悠長に構えてはいられません。ということで、弊社メンバーを召喚して早速練習場へ行きました。
選手の足元を支える、ラバー。
「physical sole®」というインソール、その最大の特長は測定にあります。まず、高性能足圧計で身体の歪み・歩行状態を分析し、さらに目視によって定められた一連の運動評価によって弱点を見つけます。そしてその弱点に応じた足裏の箇所に、特製パッドを添付。その状態で採型し、ベースに弊社独自開発のラバー『マシュマロ®』を敷いて一個一個作り上げるオーダーメイドなのです。
もともとは「my sole®」という名で医療装具として全国の病院でも処方されていた、このインソール。動作改善から正しい歩行姿勢を導くことができるため多くのアスリートにも使われており、その実績は折り紙付きなのです。例えば世界ジュニア卓球女王の長崎美柚選手や、ボクシング元世界3階級王者のホルヘ・リナレス選手、読売巨人軍の中島裕之選手など、錚々たるメンバーの足元を支えています。
そんな「physical sole®」が、いよいよジークスター東京の選手達の足元に。ハンドボールという競技にはもちろんハンドボールシューズというものがありますが、選手達が着用するのは決してその限りではありません。特にバスケットボールシューズを着用する選手達も多く、中にはインソールを剥がせないタイプのものもあるので、よりインソールの作り方も大切になってきます。地面への接地ではなく、足裏との接着面。ここはいかなるシューズを履いていても私たちのチャンスがあるのです。
それでは、実際に選手達への処方風景を御覧いただきましょう。
まずは、豊田合成から新加入したポストプレーヤーの橋本明雄選手。日本ハンドボールリーグデビューとなる2015-16シーズンでシュート率賞と最優秀新人賞をダブル受賞。さらに2018-19、19-20、20-21シーズンと三年連続でベストセブンに選ばれた実力者です。
橋本選手はインソールの役割を大切にしていて、これまでも様々なものを使ってきたそうです。そんな中で私たちの「physical sole®」に興味を持ってくれ、練習後の貴重な時間を頂いて処方をさせていただきました。
続いては、橋本選手と同じく新加入したセンタープレーヤーの小山哲也選手。日本体育大学時代にはインカレで優勝&最優秀選手を受賞。そして2016年に大崎電気に入団し、リーグで長らく活躍しました。今シーズンからはプロ契約選手として、ジークスター東京に加わったのです。
小山選手が着用するシューズは、アンダーアーマーの『カリー8』というモデル。NBAのスター選手ステフィン・カリーのシグネイチャーモデルで、思いっきりバスケボールシューズです。シューズのサイズ感が少し大きめとのことで、そのまま上から着用できるように処方をしています。
ちなみにこの『カリー8』はとても感覚が良いらしく、小山選手がインフルエンサーのようになり他の選手も着用するようになったそうです。
そしてこの選手も作ってくれました!
チームを支える副キャプテンの信太弘樹選手です。日本代表のキャプテンも務めた、リーグを代表するスタープレーヤー。実はスニーカー好きという私と共通の趣味があり、以前SPOALの『SCHOOL OF KICKS』という記事にも登場してくれました。
昨年までは大手メーカーのSALMINGと契約していましたが、今年はまた自分のこだわりを持ってシューズを着用していくようです。ちなみに現在着用しているのは小山選手と同じく『カリー8』。スタメン選手達にここまで普及するとは、恐るべしアンダーアーマー…!!!
長年第一線を走り続けた信太選手の足元も、しっかりと動作解析からより正しい動きに導くようにサポートします。パッドを装着した後の動作改善には、本人もとても驚いていました。
最後にご紹介するのは、今シーズン新加入選手の中でも最大級の衝撃だったこの方。大同特殊鋼から移籍した、東江雄斗選手。実績を全部書くだけでもページが足りなくなりますが、JHL最優秀選手賞から得点王など数々の個人タイトルを獲得しており、さらに日本代表では不動の司令塔に君臨。今年開催の東京2020オリンピックのメンバーにも選ばれており、中心メンバーとして活躍しました。
そんな東江選手ですが、実はマネージャーの高宮さんにとっては最もインソールを作ってあげたい選手のひとりでもありました。これまでの輝かしいキャリアの中で、怪我と戦うことも多く、今シーズンからまた練習環境が変わったことで心配があったそうです。
そうした前情報もあり、処方するマイスターは現状の歩行分析・動作解析にしっかり時間をかけて処方させていただきました。オリンピックもあったのでオフも短かったと思いますが、少しでも万全の状態でシーズンをサポートできればと思います。
トータルコンディショニングパートナーとしての活動の一部ではありますが、インソールの処方風景をご紹介させていただきました。
今紹介した4名を含め、実はもう10名以上の選手達のインソールをお届けしています。そして嬉しいことに、「練習用と試合用で二足ください」なんてオーダーをしてくれる選手もいました。評価が目に見えるのは、本当に幸せなことです。
そしてもちろん、この方へも。
チームマネージャーの高宮悠子さん。コートの中で誰よりも走るのが選手なら、コート外を誰よりも走るのは高宮さんなのです。全力でインソールを処方させていただきました。
選手だけではなく、チームを支える。
それがトータルコンディショニングパートナーとしての役割です。まずインソールからスタートしましたが、実はこれ以外にもまだまだチームをサポートできるプロダクトがあります。
次に支えるのは、どこだと思いますか?
2021年9月公開