現代F1の絶対王者ハミルトン
一昔前のF1での絶対王者はフェラーリに乗っていたミハエル・シューマッハかと思います。ミハエル・シューマッハはベネトンでデビューをし、ベネトン時代に2回の総合優勝。その後フェラーリに移籍をしまして5回連続で総合優勝。合計7回のチャンピオンを獲得しております。フェラーリの黄金時代を支えたシューマッハですが現在はスキーでの大事故で頭部を負傷し、療養中。植物人間に近い状態だと言われております。
そんなミハエル・シューマッハの偉業である7回のチャンピオンに並ぶのはメルセデスに乗るルイス・ハミルトン。マクラーレンでデビューし2年目でチャンピオンというシンデレラ・ストーリー。前回の記事にも書きましたが新人ドライバーは必ずといっていいほど下位チームからデビューをして、実績を残しトップチームに上り詰めていきます。マクラーレンジュニアチームの秘蔵っ子であったハミルトンは初年度にフェルナンド・アロンソとのタッグを組みます。アロンソに臆することなくデビューシーズンを2位で終え、才能を初年度から開花させていきます。
そんなハミルトンですが、マクラーレンで順風満帆でF1人生を過ごすのか?と思われましたが、F1はそんなに甘くはございません。F1は1強になりやすいスポーツですが、技術開発が一つでも上手くフィットしないとマシンパフォーマンス全体に悪影響を及ぼします。新しい技術・パーツ・空力がフィットすればものすごく早いし、フィットしなければ遅い。ギャンブルのようなものなのです。マクラーレンは2007年に産業スパイ疑惑でポイントは剥奪されてしまい踏んだり蹴ったり。2008年こそルイス・ハミルトンが優勝をしますがその後は優勝から遠ざかってしまいます。
ハミルトンは2013年にメルセデスに移籍をします。当時のメルセデスはなかなか勝てないチームでしたので移籍には賛否両論でした。しかしこの年のメルセデスはテスト走行で前評判が良く調子が上向いてきた時期でした。2013年こそチームの総合順位は3位でしたがマシンの戦闘力は確実に上向いている状況でした。
2014年にはエンジン規定が代わりそれまで2.4リットルエンジンだったものが1.6リットルエンジンとなり排気量が一回り小さくなります。そしてハイブリッド化も導入することとなり、もともと車メーカーということもありエンジンの良さが他メーカーとは一回り違います。メルセデスエンジンは非常にパワフルでストレートスピードが他車と比べ段違いでした。ここからメルセデスの快進撃が始まります。
2014年から今年2020年までメルセデスは7連覇。2016年こそルイス・ハミルトンはチームメイトのニコ・ロズベルグにチャンピオンを譲ることとなりますがメルセデスに移籍してから6度のチャンピオン、合計7度のチャンピオンを獲得しミハエル・シューマッハとチャンピオン回数に並ぶこととなります。2021年以降もメルセデスの強さが続くと思いますので、ルイス・ハミルトンがどこまでチャンピオンの回数を伸ばせるか非常に注目される2021年シーズンでございます。
なかなかおしゃれなハミルトン
ルイス・ハミルトンですが、スポンサーであるトミー・ヒルフィガーのモデルも務めていることもあり私生活は華やか。飲み歩いては問題を起こしてチームからお叱りを受けることもしばしば。サッカーのブラジル代表ネイマールとはお互いを兄弟と呼ぶほど仲が良く、ネイマールのパーティに参加することもしばしば。世界一華やかであるモナコGPにはいつもネイマールが登場し、ハミルトンを応援している姿がテレビに映し出されます。仲が良すぎて、NBAなど二人で観戦もしております。
ネイマールJr.(サッカー)とルイス・ハミルトン(F1ドライバー)がオラクル・アリーナで #NBAファイナル 第2戦を観戦。ネイマールは昨年もファイナル第2戦を会場で観戦しています。#NBA #NBAFinals #DubNation pic.twitter.com/mAFg7Vyswv
— NBA Japan (@NBAJPN) June 5, 2017
サッカー選手、F1ドライバーと競技が異なる2人の選手が、またまた違う競技の試合観戦をするって素晴らしいことですね。
So honoured to be called @BritishGQ Game Changer of the Year???? Thank you GQhttps://t.co/eOOGsVfDxP pic.twitter.com/DtvnljBIaI
— Lewis Hamilton (@LewisHamilton) November 26, 2020
GQの表紙を飾るほどに。
One team, one dream. Thank you Mercedes ?? #92 pic.twitter.com/mWqgsOfD8E
— Lewis Hamilton (@LewisHamilton) October 26, 2020
チームのジャケットも見事に着こなしています。
そんなルイス・ハミルトンは年俸50億と呼ばれる契約が現在スタックしているとのことです。どうやらメルセデスの親会社であるダイムラーが高すぎる年俸に待ったを掛けているとのこと。ハミルトンとメルセデスとの契約は2020年で切れている為、実質ハミルトンの2021年シーズンのシートは確約されていない状況です。
圧倒的強さを誇るルイス・ハミルトンが年俸の減額に応じ、メルセデスに残留。チャンピオンの回数をまだまだ伸ばすのか?などなどまだまだ2021年のF1は始まったばかり。第1戦のオーストラリアGPは暫定的ではあるものの3/21に開催されます。コロナの状況次第では今年も開催を遅らせるのかどうかはわかりませんが、何とか2020年を乗り切ったこともあり通常通り開催するのかと思われます。
今年もメルセデスは圧倒的強さを見せつけるのか?
そこにレッドブルは待ったをかけるのか?
今年で最後のHONDAの底力。
2021年シーズンも目が離せません。
終わり
2021年1月公開