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昨日の自分より今日の自分 VOL.4

人生を捧げた世界王者の夢 カリフォルニアで散る

勅使河原弘晶は少年院に入っていた19歳のときに人生の目標を世界チャンピオンに定め、人生のすべてをボクシングに捧げて12年間奮闘し続けた。WBOアジアパシフィック・バンタム級王座、東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得した、ついに2021年12月12日、アメリカでIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦の舞台に立った。

この試合に勝利すれば悲願の世界タイトルマッチに王手をかけられるのだ。勅使河原は燃えに燃えて練習に励み、アメリカはカリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークに乗り込んだ。

カリフォルニアの日差しが降り注ぐ屋外リングに勅使河原が登場した。フィリピンの元WBOバンタム級王者、マーロン・タパレスと対峙する。タパレスは日本のトップボクサーである大森将平、岩佐亮佑と対戦したことがあり、情報は十分に入手していた。勝てない相手ではない。陣営は自信を持って試合を迎えた。

しかし、この日のタパレスは予想以上のパフォーマンスを見せた。勅使河原は初回、サウスポーのタパレスの右フックを食らって2度のダウンを喫すると、2回開始早々、再び右フックを浴びてキャンバスに転げ落ちる。主審がすかさず試合を止めた。試合時間は3分と6秒。自身初となるKO負け。まさかの完敗だった。

試合後、会場を出るとチームのメンバーと連れだってイン・アンド・アウト・バーガーに出かけた。食事を始めてほどなくすると、勅使河原はコクリ、コクリと寝てしまう。それはボクサーを12年間続けてきて初めての経験だった。

「試合後っていつも興奮して寝られないんです。24時間くらい寝られないこともある。それがタパレス戦のあと、ハンバーガー屋で寝てしまった。ホテルに帰ったあとも、シャワーも浴びずにすぐに寝てしまいました。なんかもう、僕のボクシングは終わりなんだと決心がついていたんだと思います」

デビュー以来、負けたら終わりだと思い込み、極度の緊張の中でトレーニングに励み、リングに上がってきた。それまで2度負けていたが、いずれも再起する理由があった。でも今度こそ本当に終わりだ。勅使河原にはそのことが分かっていた。

「加藤健太トレーナーと三迫貴志会長から『もったいないからもう一度がんばってみないか』と言ってもらったんです。それで熱く現役続行をすすめてくれた加藤さんのために再起しようかと思って1度ジムで練習をしたんです。意外と体は動くなと思ったけど、やっぱり燃えるような以前の闘志はなかった。中途半端なことはできないですから。1日練習した上であらためて辞める決意を伝えました」

少年院を出てから12年、勅使河原はボクシングで世界チャンピオンになることだけを目標に生きてきた。自分は絶対に世界チャンピオンになれると信じていた。ゆえにショックは大きかったが、決断はスパッと早かった。

「僕、アメリカの試合に当時付き合っていた彼女を連れて行ったんです。それがダメというわけじゃないけど、タパレスはフィリピンに家族を残してアメリカでトレーニングをして、世界チャンピオンになるまでは国に帰らない、くらいの決意だったそうです。僕の方が甘かった。神様はそういうところを見ていたと思います」

勅使河原に勝利したタパレスは2023年4月、WBA&IBF王者のムロジョン・アフマダリエフから王座を奪い、スーパーバンタム級の2団体統一王者となった。いまやあの井上尚弥と将来の4団体統一戦を期待されるほどに出世した。敗れた勅使河原が「あれはうれしかった」と話す気持ちはよく分かる。

どこまでも明るく「人間パワースポットになりたい」

グローブを壁に吊した勅使河原が何をしたかと言えば「とりあえず遊んだ」。私生活のすべてをボクシングに注ぎ込んだ12年にピリオドを打ち、先に進むためには、好きなときに食べ、飲み、寝て、友人たちと遊ぶ時間が必要だった。遊びにもいよいよ飽き始めたとき、マレーシアで出店する寿司屋の店主の話が舞い込んできたのである。

「引退したとき、いろいろな方に仕事を紹介すると言ってもらって、魅力的な話もたくさんあったんです。でもあのときの自分には遊ぶ必要があった。だから寿司屋の話も引退直後だったら断っていたかもしれないし、もう1年遅くても違ったかもしれない。本当に縁とタイミングだったと思います」

親から虐待を受け、非行に走り、命さえも粗末にしていた19歳が輪島功一という希代のチャンピオンの自伝に救われ、ボクシングというスポーツを通してプライドと人を愛する心を養っていった。

そして今、勅使河原は苦しんでいる人たちに光を灯すべく、寿司職人として活躍の舞台を海外に移そうとしている。

「僕、人間パワースポットみたいになりたいと思っているんです。ガラガラのレストランにその人が入ったら、店がお客さんでいっぱいになるみたいな。(元3階級制覇世界王者の)長谷川穂積さんがそうなんですよ。僕も長谷川さんに会うといつも元気になれる。そういう存在になりたいと思っています」

酷い目にあったからこそ人に優しくできる。苦労を知っているからこそ人に感謝できる。愛されなかった分、自分が人を愛そうと思う。昨日の自分より今日の自分。明日は今日より必ず良くなると信じれば、きっと明るい日差しが人生に降り注ぐことだろう。

おわり

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