コロナ渦の時期に需要が高まった趣味の一つとしてゲームが挙げられるだろう。今では新型コロナウイルス(※初出は略さないほうが望ましいです)の感染者も少なくはなってきたが、緊急事態宣言が発令されていたときには外出すらできなかった為、家庭内でゲームに興じる方も多かっただろう。ここ2年ほど前からゲーム業界が盛り上がっていると個人的にも思うところがあるので今回はeSportsについて記すことにした。(※筆をとってみた、は実際書いていないので厳密に言うと、今はあんまりそんな表現をしないかな)
eSports(electronic sports)は、近年注目を集めているコンピューターゲームを競技としてプレイするスポーツである。現在では、多くの大会やリーグ戦が開催され、プロゲーマーたちは多額の賞金やスポンサー契約を得ることができるようになってきている。噂ではオリンピック競技にも採用されるとも言われており、今後過熱していく(※注目のスポーツである、は最初の文にも注目という言葉があるため、もっと強い言葉のほうが望ましい)ことは間違いない。
「スポーツではないだろう」「どうせゲームだろう」という意見の方もいるかと思うが、プロゲーマーの練習量は他のスポーツのアスリートと比べ比較にならないほど多いのが事実である。何をそんなに練習をしているのか?を説明する上で、まずはeSportsのジャンルというものを解説していこう。
eSportsのジャンルを大きくわけると『FPS』『MOBA』『格ゲー』『ストラテジー』『レース・スポーツ』『パズル』の6ジャンルに分けられるだろう。
それぞれ説明すると
FPS(First Person Shooter)
一人称視点のシューティングゲームであり、近年流行したバトルロイヤル形式であったり、チームを組んで相手チームを打ち負かすチーム戦、陣取り戦などさまざまなモードがある。eSportsはFPSを中心に盛り上がりを見せているといっても過言ではない。
MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)
MOBAとはストラテジーゲームの一種であるが、競技人口が多く大会の優勝賞金なども他のゲームと比べ高いものとなっている為、ジャンルとして切り出している。MOBAのゲーム性は陣地取りが主であり、5対5などでチームを組み、いかに相手陣地を切り崩すかが重要なゲームで戦略が重要な非常に頭を使うゲームである。
格ゲー
これは説明不要かと思われるが、『ストリートファイター』に代表される1対1の対戦ゲームといえばわかりやすいだろう。日本のゲームが主軸となっているジャンルである。
ストラテジー
ストラテジーの中にも様々なゲームがあるのだが、カードゲームなどはこちらに含まれる。コンピュータゲームではないが、遊戯王カード、ポケモンカード、ワンピースカードなどもこちらに含まれるだろう。
レース・スポーツ
その名の通り、レーシングゲームや、サッカーゲーム、バスケットボールゲームなどがこちらに含まれる。特に、サッカーゲームは近年盛り上がりを見せていてサッカーのイングランド・プレミアリーグには『EA(Electronic Arts)』がスポンサードしており非常に将来性のあるジャンルである。
パズル
読者には、『テトリス』といったら馴染みが深いだろう。パズルゲームもeSportsのジャンルの一つとして確立されているのである。
大まかなジャンルを紹介してきたが、主にeSportsはFPSとMOBAの2つを中心に盛り上がりを見せている。
ジャンルの中に、ゲームのタイトルがあるのでタイトルそれぞれでプロ契約をチームと行い、そのゲームタイトルの競技で優勝し初めて優勝賞金がもらえるという世界である。
わかりやすいようにオリンピック競技である水泳で例えると、水泳の『100m自由形』『100m平泳ぎ』『100m背泳ぎ』と水泳の中でも種目が細分化されているかと思うが、ゲームの世界ではFPSは『Apex』『VALORANT』『Overwatch』というようにゲームタイトル別に細分化されている。
プロゲーマーの練習量の話を前述したが、プロゲーマーの練習量は毎日10時間以上を費やすプロも少なくない。FPSならばエイムの練習、MOBAであればチームの動きから戦術の練習など、多大な時間を掛けて大会に望むのだ。
eSportsがスポーツであるかどうかについては、意見が分かれるところである。私たちがスポーツと呼ぶものは、競技者が身体的・精神的な能力を駆使して競技を行い、勝敗を競い合うものであると考えられている。eSportsは、競技者がゲームをプレイして勝敗を競うものだが、これによって身体的な能力が必要なスポーツとは異なるという意見があるのは筆者も耳にする。
しかし、eSportsは、プレイヤーが高い精神集中力と反射神経を持ち、継続的な訓練や戦略的思考が必要な競技であるとも言える。また、eSportsのプレイヤーたちは、プロとして活動するためにトレーニング、栄養管理、フィジカルトレーニング、心理学的な支援など、多くの努力を行っているのは事実だ。
つまり、eSportsがスポーツであるかどうかは、人々の定義や感覚によって異なると言えるが、eSportsプレイヤーたちが競技者として多大な努力をしていること、また多くのファンによって支持されていることは事実である。
eSportsを単なるゲームとして見るのではなく、一つのスポーツとして認め、尊重することが必要であると私は考える。