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マニアックモノガタリ スーパーボール

『スーパーボウル』って何?

「スーパーボウルとは」
アメリカで好きなスポーツランキング、ダントツのトップを誇るアメリカンフットボール。その最高峰プロリーグ(NFL)の頂点を決める決定戦。

よく跳ねるスーパーボールじゃないですよ、と軽くボケようと思いましたが、当時流行っていたこのスーパーボールにヒントを得て、大学の大きな大会が「ボウル・ゲーム」と呼ばれているのと一緒にして、「スーパーボウル」という名前が生まれたとのこと。(“ボウル”とはスタジアムがボウル“お碗”の形をしていることからきています)
ちなみに日本での大会はライスボウル、甲子園ボウルなど。

写真の「ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム」古いスタジアムなので、日本の前の国立競技場のように階層は一つ。最上階からフィールドレベルまで一気に通る事ができます。まさにお碗状態というのがお分かりかと思います。

高低差はかなりあります。

 

スーパーボウルの何が凄いか。
世界200以上の国と地域に放送され、アメリカ国内だけでも1億人近い人が視聴。アメリカの全人口は3億人。歴代の視聴率トップ10のうち、9つがスーパーボウルで占めている結果が。

テレビ中継のCM料金は30秒で4億から5億円と世界で最も高価なCM枠。大企業がここで気合いの入ったCMを流すのが主流です。第18回大会で「1984」を流したApple社は、このCMで一躍その名を世界に知らしめたとも。(当時パソコンのほとんどのシェアを握っていたIBMに対して、真正面から喧嘩をふっかけたCM、今見てもカッコイイです。監督はリドリー・スコット)

「CM枠も高かったら、チケット代もどうせお高いんでしょ?そもそも買えるの?」プラチナチケットの代表格とも言えるスーパーボウルチケット。スポンサーやシーズンチケットホルダー等に優先してチケットを配られており、一般発売されている数は全体のほんの数%。数が少なければ、値段が高くなるのは市場の原理。買えたとしても、安いチケットで30万円や40万円から!東京オリンピックの高い価格帯が30万円くらいだったではないでしょうか。そして、特別席なるところはなんと3000万円もするとか!マンション買えちゃいますよ、奥さん。抽選販売の当選通知を指名手配犯に送りつけるというオトリ捜査に使っている説も。真偽のほどはわかりませんが、60人ほど一網打尽にしたこともあるとか。

「1984」が流れた第18回大会王者、ロサンゼルス・レイダース

 

スーパーボウルと都市伝説

スーパーボウルで近年欠かせない話題がハーフタイムショー。
あのポール・マッカートニーでさえ、「スーパーボウルでライブを頼まれることほど名誉なことはない」と。大会当初のハーフタイムは、マーチングバンドやカントリーミュージックの演奏だったりと、ほっこりとした時間が流れ、休憩タイムとなっていました。もちろん視聴率も下がりますので、上層部は考えます。
流れが変わったのが1993年。NFL側がマイケル・ジャクソンにショーを依頼します。出演に難色を示していたマイケルでしたが、終わってみたら試合よりもハーフタイムショーのほうが視聴率が上という結果に。筆者はちょうどアメフトにハマっている時期で、リアルタイムで見ていました。今となってはこの年の試合内容はよく覚えていないのですが、マイケルの圧巻のステージはしっかりと思い出すことができます。

1つ目の都市伝説は、マイケルに出演後にギャラを払おうとすると、「夢の国ではお金はかからないよ」と受け取りを断ったとのこと。ここから、出演者はギャラを受け取らないことが通例となっているそうです。「マイケルめ、余計な事言いやがって」と、その後のアーティストは思っていたんじゃ?と考えるのは庶民な感覚でしょうか。

都市伝説の2つ目は、放映時間中、街中にはピザの配達人しかいないと言われる大人気のスーパーボウル。ハーフタイムショーに大物アーティストを登場させている本当の理由は、視聴率低下によるテコ入れでなく、この時間に視聴者が一斉にトイレにいくと水道管が壊れてしまうのを防ぐためとの説が!

長い事語り継がれているスーパーボウル 都市伝説。
もちろん、信じるか信じないかはなのですが、もし、ハーフタイムショーがつまらないもので、アメリカ国内1億人を超える人達がいっせいにトイレに行ったら・・・。
違う意味で全米が泣いてしまうかもしれません。

マニアックモノガタリ「スーパーボウルとは?」 終
2023年2月公開

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