「世界初の永久エネルギーを持つ電池」
みなさんご存知、映画「ナイト&デイ」(2010年)での一言。トム・クルーズとキャメロン・ディアスのアクション・ラブ(コメディ)映画。
単3形程度の大きさで、小さな街の電力や潜水艦を動かせる、強力なパワーを持った「電池」を巡っての争奪戦。アメリカの小さな街がどれくらいの規模かわからないのと、例えが潜水艦!?日本人なので「東京ドーム何個分」って言ってもらわないとピンときません。
そんな夢の電池はまだまだ実現できていませんが、カメラマンのこだわりギアシリーズ第2回は「電池」。その中でも使用頻度が高い「単三形充電池」についてお話しします。
地味なテーマですみません。ただ縁の下の力持ちどころか、これがなくては仕事にならない、カメラマンにとって大事な大事なアイテムです。
主力は単3形電池
「すいません、電池切れたんでもう一回撮影お願いできますか?」
撮影現場でこんな事を言おうものなら、次からお呼びはかかりません。言ったところで聞いてはくれない、現場はもちろん「The Show Must Go On」進行の流れをとめる勇気もありませんので、準備だけは万端に。カメラはもちろん、ストロボ等もフル充電は当たり前。さらに予備の電池もポケットに忍ばせ、万が一の事態に備えています。
撮影で「単3形充電池」を主に使用するものは「クリップオンストロボ」と言われている、外付けするフラッシュ。
どうして普通の電池じゃなくて充電池を使うのか?その理由は、充電池のほうが、アルカリ電池などに比べて発光間隔や発光回数が優れているからです。さらに言えば、常にフルパワーで光らせたいので、撮影毎に新品をおろしていると、お財布にかなりのダメージを食らってしまいます。(どうしてそんなにハイパワーにこだわるかはまた別の機会で説明したいと思います。)
充電池を何年も使用していて気になっている点が一つ。「この電池の寿命は?」
買った年は覚えていますが、充電回数なんて数えちゃいないし、多くの電池を使うのでどれが寿命なのか個体差がわからない。そこで見つけた優れもの!
Hitec Multiplex Japanの「AA/AAA Charger X4 Advanced Mini」
簡単に言うと急速充・放電器です。ラジコンやドローンを使っている方ならご存知のメーカーかと思います。
抵抗値が表示されるのでコンディションが一目瞭然
上位機種もあるのですが、こちらは持ち運び用にと手頃な値段。購入時の充電器と違うところはリフレッシュ機能が付いていて放電ができる事と、電池のへたり具合、「抵抗値」が測れる事。
今まで「本当にこの電池大丈夫かな?本番の途中で切れないかな?」と、なんとなくで寿命を測っていました。しかし、この抵抗値が数値化されることで、より具体的に充電池の現役感がわかり安心して現場に持って行けます。パンチのある充電も出来るそうなので、ここ一発の光が欲しい時にはこの充電器を使ってみてはいかかでしょうか。
「カメラマンのこだわりギアシリーズvol.02 バツ&テリー」 終
2023年1月公開