「見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを」
みなさんご存知、ロボットアニメの金字塔、劇場版「機動戦士ガンダム」(1981年)。アムロの宿敵、シャア・アズナブルが初めてガンダムと対戦する時の有名なセリフ。設定ではこの時シャアは若干20歳。
今となっては説明不要のキラーコンテンツ、『機動戦士ガンダム』シリーズ。
ただ、1979年の初回放映時は視聴率低迷を脱出することができず、全52話の予定を43話に短縮しての放映(よく言われる打ち切り)。ところが番組終了頃から人気が出始め、再放送、再々放送で爆発的な人気になるという不思議な展開に。打ち切りになったものの、再放送がキッカケで今日のブレイクにつながるわけですから、何事も一回失敗したぐらいじゃ、あきらめるには早すぎる。
さて、『マニアックモノガタリ』 と名乗っている以上、オタク心をくすぐる「ガンダム」で、何かスポーツとの関係性を書いてみたいと常々思っていました。ところが、ガンダムの劇中は戦争真っ只中。スポーツどころの話じゃございやせん。(体を鍛えるという事で柔道シーンは出てきますが)
ないんだったら作ればいい。
猫型ロボットのひみつ道具、異世界に通じる電話ボックス。モノマネ四天王、栗田貫一の鉄板ネタ「もしもシリーズ」
そうです、
「もしも、ガンダムに出てくるキャラクターでサッカーチームを作ってみたら」
はい、師走の忙しい時期にすみません。筆者の妄想全開で進めさせていただきます。設定としまして
・登場するキャラクターはいわゆる「ファーストガンダム」に限定。
・アニメ版と劇場版のキャラクターは共存可能。
・パイロットとモビルスーツは必ずしも一致しない。
そもそも飛行機や戦艦がサッカーできるのか?という真面目な質問はご勘弁ください。あくまでキャラクターとして読んでいただけると幸いです。
では、そろそろ連邦軍vsジオン軍、キックオフの時間が迫ってきたようなので、スターティングメンバーの発表にいきたいと思います。
まずは連邦軍から。
王道パターンで攻めてみましょう。
3-5-2システムを採用。ガンキャノンのスタミナが鍵。
ジオン軍に比べて、連邦軍は登場するキャラクターの種類が少ないので、スタメンはほとんどのキャラが登場となっております。システムは3-5-2。
やはり、圧倒的な攻撃力を持ったガンダムがストライカーとしてトップの位置に。そしてツートップの相棒はGファイター。こちらも攻撃力は文句なしでの起用。2列目のコアファイターとコアブースターは持ち前の推進力で前線へのパスを任せたい。
そして、両翼にはそれぞれガンキャノンが控えており、攻撃参加はもちろん、中距離支援用モビルスーツという事で、守備にも期待。
一方、ディフェンスですが、ジオン軍に比べてタレント不足が否めず。ジムやボールといった量産タイプで守るしかなく、中盤を突破されると、サイドのガンキャノンはもちろん、ズルズルとガンダムまでもが下がらざるを得ない展開も予想される。3バックの中心、長距離支援用というガンタンクは守備の要として、クリアは大きめにしてほしいところ。
ミデアにはほとんど攻撃力はないのでは?という疑問もあるかと思いますが、戦いの要である“輸送”。中盤の底から球を配給してもらうために、この位置での起用です。
キーパーには、ホバー移動できるオデッサ作戦の司令艦ビッグトレーを。
守備重視でいくならば、ガンダムをボランチ、ガンキャノンをトップという配置も考えられそうですが、やはり唯一無二の攻撃力は最前線で見てみたい。
続きまして、対するジオン軍のスターティングメンバーの発表です。
こちらも王道パターンでいってみましょう。
ギャンの仕事ぶりに勝敗が。
連邦軍に比べて、こちらは豊富なタレント陣。システムは4-5-1を採用。
最終ラインは、水中用モビルスーツの4バック。ゾック、ゴッグとともに大きさ重視で中央。サイドは得意の機動力を使ってズゴック、アッガイに前線までの上がりを期待。
中盤にはオールマイティーなドムやグフを配置。根強いファンがいることから旧ザクもスタメン入り。パワープレイ時にはビグ・ザムと交代も。
ワントップにはゲルググを抜擢。大戦末期に導入された新型であるともに、量産型では唯一のビームライフルを装備された機体。その攻撃力をいかした得点に期待。そのゲルググをサポートするとともに、2列目にもやはり攻撃が得意なギャンとシャア専用ザクを配置。
シャアザクのワントップも考えられますが、通常の3倍のスピードと言われているとおりに、味方の援護が追いつかないまま、前線で孤立してしまう恐れを懸念して2列目の配置に。対するガンダムが最前線で来る事を予想し、少し下り目でガンダムを牽制しつつ、攻撃の起点となってほしいところ。
守護神にはジオングを起用。股抜きはされないでしょう。
ちょっとモビルスーツばっかりじゃわからないよという声があるかもしれませんので、
ジオン軍の人物を起用したフォーメションを。
4-3-3システム。監督はデギン・ソド・ザビ
中盤を“黒い三連星”に任せるか迷ったのですが、ここはあえて3トップの位置に。ニュータイプであるシャアとララアでゲームを作ってもらうのと同時に、ランバ・ラルとシャアの共闘も見てみたい。
原作では実現していない組み合わせで、どんな化学反応が起きるのか。
ディフェンダーには、職人集団を。
マニアックなところでは、孤高の左サイドバック、ククルス・ドアンを起用。
全体的に曲者揃いな布陣なので、チームの和をどれだけ保てるかが鍵になるでしょう。
ここまでしっかりとついて来ていただけているでしょうか?
次回は、さらにマニア度を高めてお送りいたします!
「妄想イレブン MSでサッカーチームを作ろうvol.01」終
2022年12月公開