「おはよう諸君、訓練の開始だ」
みなさんご存知、映画「トップガン・マーヴェリック」(2022年)から、トム・クルーズの一言。
36年の時を経て、スクリーンにピート“マーヴェリック”ミッチェルが帰ってきました。
前作をご覧になっていない方も、もちろん楽しめる作品。見ている方には涙腺崩壊、随所に前作のオマージュともいえる小ネタ(?)が満載の作品となっております。
もうひとりの主役、戦闘機はF-14「トムキャット」からF/A-18E/F「スーパーホーネット」に代替わり。圧巻の飛行シーンを見せてくれます。
細かい話しをたくさんしたいのですが、いまだ公開中の映画で、ネタバレするわけにもいかないので、前作の「トップガン」を中心にお話しましょう。
映画「トップガン」1986年の作品、昭和でいうと61年(すごい前に感じるのは私だけ!?)。
主役であるトム・クルーズは当時まだまだ無名の俳優でした。
とは言っても、新日本プロレスのシステムでいうところのヤングライオンの一角をしっかりキープ。
「ブラットパック」と言われるハリウッド若手俳優集団の1人。
その他のメンバーでは、エミリオ・エステベス(チャーリーシーンの兄)、ロブ・ロウ、ラルフ・マッチオ、デミー・ムアなどなど。作品的には「アウトサイダー」(前田日明関係ではない)や、「セント・エルモス・ファイアー」が有名です。
若手の一角だったトム・クルーズを一躍スターに押し上げた映画「トップガン」。それはトムだけではありません。ファッションでも日本に大きな影響がありました。
ヘインズの3枚パックの白Tシャツや、ドッグタグなどが流行りましたが、なんと言ってもフライトジャケットが空前の大ヒット。
ところがこのフライトジャケットブーム。トム本人も着用していないモデル「MA-1」が何故か大流行。どうして日本で流行ったかはファッション業界でも謎だとか。
誰かが映画で使われてないことに気づかず、勘違いして大量輸入したのもが市場に出回ったのでしょうか。
可変翼が猫の耳の動きに似ているから「トムキャット(雄猫)」
なかなかスポーツの話が出てこずすみません、ここからが本題です。
どうして、「トップガン」をスポールで取り上げるのかと言ったら、劇中で出てくるビーチバレーの話しをしたかったのです。
当時、中学生の私は、ビーチバレーの存在すらも知りませんでした。2対2のバレーボールも不思議だったのに、サングラスかけて上半身裸でプレイ!スポーツするのに格好なんてなんでもいいんだ!部活の上下関係や理不尽なルールに苦しんでいたあの頃、マッチョなイケメン達が繰り広げるシーンに衝撃を受けました。
しかも試合が終わったあと、シャワーも浴びずにTシャツを着、さらに革ジャン羽織ってバイクに跨り(もちろんノーヘル)、彼女とのデートに向かうトム・クルーズ。これを陽キャと言わずして何と言おうか!
取り乱して申し訳ありません。
冷静になって今、このシーンを見返すと、単純にファンに向けてのサービスカットともとれますが、(中でもいじられキャラ、スライダーのマッチョポーズは語り草)劇中でもどうしてビーチバレーをするのかの明確な説明はないものの、コンビの結束を強めるために開催しているのではないかというのが通説となっています。
それというのも皆が操る機体、F-14は複座式(二人乗り)の戦闘機。
命を預ける相棒ですから、家族以上の付き合いが大切。
その結束を強めるためには、ビーチバレーがピッタリだったのではないのでしょうか。
そして、新作「トップガン・マーヴェリック」でもこういったシーンはあるのかと思ったら、皆さんぜひ楽しみにしてください。
ビーチバレーではないのですが、新種目でのサービスカット。バレーボールでない理由はトム自身が劇中で説明しております。ある意味、この映画の裏テーマのような気がします。
ちょっとマニアックなところを補足させていただくと、今回の映画で使用されている戦闘機は「F/A-18E/F」。
これはF-18では戦闘機で単座、A-18としては爆撃機で複座という、二通りで使用可能という意味でF/Aという「Fighter」と「Attacker」の2つの名前がついております。
一人乗りと二人乗りの戦闘機。そこに課せられたミッション。
ここまでくればあとは映画を見ていただければ答えはすぐにわかると思います。
スポーツって人を笑顔にするんだなと、今更ながら気付かせてくれたシーンです。
時短のために最近の音楽はイントロはいらない、なんだったらギターソロだっていらないなんて嘘かホントかわからない話しもでてきますが「トップガンマーヴェリック」、重厚なギターサウンドが無骨なマシン達との相性抜群。是非、映画館まで足を運んで、ジェット戦闘機のエンジン音を爆音で体感してください!
爽やかな笑顔のシーンも忘れずにチェックを!
最後にマニアックおまけ情報としては、前作の「トップガン」でグースがピアノを弾くシーン。
これはサンディエゴ市内にある実際のレストラン「Kansas City BBQ」で行われました。
Need a mid-week pick-me-up? Look no further, it's happy hour time! 🕔🍹 pic.twitter.com/G5yjWBHr7A
— Kansas City BBQ (@KCBBQ_SanDiego) March 23, 2022
そのピアノやジュークボックス、トップガン関連の写真等が店内に並べられているそうです。
「聖地巡礼」
ここで、でっかいステーキ食べながら、地元の人とアメフトを見るのが目下の夢。
ジュークボックスからトップガンアンセム流れてきたら・・・・
マニアックモノガタリ 映画「トップガン」 終
2022年8月公開