「へのつっぱりはいらんですよ」
皆さんご存知、「キン肉マン」ことキン肉スグルの決めゼリフ。
もちろんこの後には「言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい自信だ!」が続きます。キン消しブームに対戦格闘ゲームの礎を築いたファミコンソフト、一定の年齢層からは多くの思い出があるのではないでしょうか。
今回の「マニアックモノガタリ」はカメラマン近藤の妄想企画第一弾。
「もしもキン肉マンのキャラクターでサッカーチームを作ったら」をお届けします。
設定としましては「キン肉マンII世」の超人は入りません。初代キン肉マンのキャラクター縛りとさせていただきます。
では、そろそろ正義超人vs悪魔超人戦のキックオフの時間が迫ってきたようなので、スターティングメンバーの発表へ。まずは正義超人から見てみましょう。
4-4-2システム。ジェロニモら若手の台頭に期待。
主人公のキン肉マンはやはり最前線。ツートップの相棒はもちろんテリーマン。連載当初からの登場と、「ザ・マシンガンズ」として幾度もタッグマッチを戦ったそのコンビネーションは折り紙付き。テリーマンはポジション取りが上手そう。
続く中盤には、若手筆頭株ジェロニモを起用。「黄金のマスク編」サンシャインとの戦い後の名セリフ「だってオラは人間だから」は、相田みつを風に読んでみるとまた味わいが違ってきます。ミスを恐れずアグレッシブに攻めて欲しい。
ゲームキャプテンは「狂乱の貴公子」ことロビンマスク。“正義超人一の頭脳派”と言われるだけに、ウォーズマンとの師弟コンビはもちろん、ジェロニモ、ブロッケンJr.の若手も上手くまとめ、試合を組み立ててくれることでしょう。
ディフェンスはやはりベテラン勢。ブロッケンマンとブロッケンJr.は同じ時代ではないのですが、そこはちょっとスルーしていいただいて、親子のパス交換を希望。
左サイドはウルフマン。原作では3度も命を落としていますが、その都度復活を果たしている粘り強さをディフェンスでも見せて欲しい。
センターはラーメンマン。バッファローマンとコンビを組んだせいか、小さいイメージがあるのですが設定では身長203センチ。プリンス・カメハメと守りの要として、ベテランならではの技を出してくれるでしょう。
キーパーはペンタゴン。マイナーキャラではありますが、背中に翼があるので文字通りのダイビングキャッチが見もの。全身白のシンプルなスタイルは意外にも女性人気多し。
ちなみにチームドクターにはもちろんドクターボンベが帯同。
続きまして、対する悪魔超人のスターティングメンバーも見てみましょう。
プラティニも「将軍」でしたが、こちらは悪魔将軍。
正義超人に比べると、やはりキャラが立つというか濃いメンバーに。こちらはキーパーから見ていきましょう。
人気キャラの上位。“魔界の王子”ことアシュラマンをキーパーに。なんてったって手が6本。キーパーの止めにくいコースなどもないのでは。
ディフェンスの要は、ザ・魔雲天(285センチ)とサンシャイン(300センチ)のツインタワー。スピードがないのがやや気になりますが(特にザ・魔雲天)、そこは両サイドバックのブラックホール、アトランティスのカバーに期待。余談ですがブラックホールとペンタゴンは従兄弟関係に当たります。
そして中盤、将軍は将軍でも「黄金のマスク編」のラスボス悪魔将軍。監督としてベンチで睨みを利かすより、ピッチ上の勇姿を見てみたい。体の硬度をゼロにすることで(何がゼロかはよくわかりませんが)その柔らかさを活かし、敵に囲まれてもスルスルっと抜け出せるか。
右サイドには昨今のアナログ回帰ブームに乗っかってステカセキングを抜擢。カセットテープ3大メーカー「ソニー」「マクセル」「TDK」。この中で現在も生産しているのはマクセルだけとの事。この令和の現代でも年間800万本の生産量があるとはご存知だったでしょうか。
さてちょっと話が脱線しましたが、前線ではバッファローマンとスプリングマンのコンビ。やはりバッファローマンの突進力は前線で見てみたい。唯一の懸念はヘディング時に、角でボールを刺してしまう恐れがあることか。
そして1トップはここであえてのジャンクマンを起用。サッカーでは手を使わないのに、主な武器が両腕の棘付きプレス機……。「シザー・ハンズ」と同じ苦しみは、ここだけで映画一本取れそうな。
スーパーサブにはスニゲーター、プラネットマンが控えます。
正義超人vs悪魔超人戦。
原作漫画「7人の悪魔超人編」「黄金のマスク編」から主に選抜してみました。
次回は、さらにマニア度を高めてお送りいたします!
「妄想イレブン 超人でサッカーチームを作ろう」vol.01 終
2022年7月公開