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今だからジロー VOL.4

現役にピリオドを打った清水範久は2012年、タイにいた。

イギリス人が経営するサッカースクールでコーチを務めたが、英語の習得が一番の目的だった。コーチ業はあくまでセカンドキャリアへの〝つなぎ〟であって、指導者になることはまったく頭になかった。何かビジネスを手掛けたいと漠然と思っていた。

サッカーから離れる〝準備期間〟を終えて翌年、日本に戻った。さあ、次に何をやろうかと思っていたところに元チームメイトの名波浩に呼ばれた。

名波とは1995年に入団したジュビロ磐田の同期。順天堂大学を経て入ってきたため年齢は4つ上で、兄貴分的な存在であった。

「タイに行くことは、なっちゃんにも伝えていなかった。だから〝何でアイツ、電話に出ないんだろう〟と不思議がっていたみたい。でも引退してからの俺のことを、ずっと気に掛けてくれていました」

再会した名波からの一言が、胸に刺さった。

「〝お前は一人でサッカーをやってこれたのか〟って言われたんです。そこで気づかされました。まずは世話になった人やサッカーに対して恩返しをしなきゃいけないんじゃないかって。そんな発想、自分にはなかったので目からウロコもいいところですよ」

名波たちが指導するSKYサッカーアカデミーのスクールコーチとなることを決断する。指導者ラインセンスを持っていなかったため、C級ライセンスの取得から始めなければならなかった。

名波には随分と世話になってきた。

寮を出て一人暮らしを始めてからは食事に誘われるようになり、一緒にいることが多くなった。

「グループで食事をしていても、アイツが話をしていないとか、よく見ているんですよ。あちこちで話をしていることも、大体耳に入れていた。凄い人ですよ(笑)。プレーでもそう。なっちゃんが中盤の真ん中にいる形も、別に自分が中心っていう意識じゃない。トシくん(藤田俊哉)、大ちゃん(奥大介)はサイドに開くよりも中でプレーしたいタイプだったから、それを見てサイドに開いていた。全員に気を配れる人だったから、あの形でもやれた。自分自身、周りを見ながらプレーするのも、なっちゃんに多少なりとも影響されたかもしれないとは思っています」

日常は再びサッカー中心になっていく。

小学生相手にサッカーを教え、「ダゾーン」ではJ3の解説も始めた。サッカーを教える、観るが段々と面白くなっていくのが自分でも不思議だった。

サッカーへの恩返しを。

何年やっても奥が深いのがこの競技。興味や関心を向ければ向けるほど、のめり込んでしまう。

2年前、新しく立ち上がったFC.SKYジュニアユースの初代監督に就任した。来年に中学1年生が入ってくれば、3学年合わせて50人目安の集団になる。

練習で100%を出せない選手は、試合で100%を出せない。

そのポリシーを持つジロー監督は、子供たちが手を抜くことを嫌う。だからこそトレーニングにはピンと張り詰めた緊張感がある。

ここに集まってくる選手たちのなかにはJリーグクラブのジュニアユースに入れなかった子もいる。その悔しさを秘めるだけに強い向上心を持って入ってくる子もいる。

「チーム活動に興味があったから、(監督の)話をもらったときはやりたいなって素直に思いましたよ。ここでは試合での課題を練習で修正してまた試合ってその繰り返しです。できなかったことができるようになるし、彼らの年代は成長のスピードも速い。〝それだよそれ〟っていう場面があるとうれしくなる。

子供たちはみんな真剣だし、うまくなりたいっていう強い意志もある。ヤル気はみんなあるから、僕としても成長させる義務があると思ってやっています」

そう言って真剣な眼差しをこちらに向けた。

決して陽の当たるサッカー人生を歩んできたわけではない。

チームの主力という立場には届かなかったのかもしれない。サブに回る機会も少なくなかった。それでも練習で手を抜いたことは一切ない。フォワード登録ながら守備と献身の地味なミッションも厭わずやった。彼なりの価値観は、周りからも認められた。だからこそ重宝され、17年間も主にJ1でプレーを続けることができた。いくつものタイトルを手にすることができた。

そんな彼が指導者としての興味を見いだし、指導者の世界で勝負に出ようとしている。

今さらジロー、ではない。今だからジローなのだ。

「ダゾーン」では英プレミアリーグの解説やJ2の解説もこなすようにもなった。しかしこれも指導者としての学びに役立てている。

引退してサッカーから離れようとした男が、結局はサッカーと深く結びついている。

彼は言う。

「サッカーからは離れられないと思いますよ。やっぱり指導者としてやっていきたいという思いは強くなっています」

きょうも人工芝のピッチで腕組みをしながら、ホイッスルを手に子供たちを見つめている。

フットボールを愛し、フットボールから愛されているから今のジローがある。

「恩返し」はまだ始まりに過ぎない――。

2021年11月公開

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