2021年に発売されたスニーカーを色別に紹介していく今作、黒に続くは「白」です。
白スニーカーも黒同様合わせやすいので、老若男女に人気がある色ですね。今年もたくさんのモデルが発売されました。早速紹介していきましょう!
ASICS GEL-LYTE III OG “WHITE DENIM”
まず最初に紹介するのは我らが日本のブランド「アシックス(asics)」の一足です。その名の通りホワイトデニムが施された一足は、日本のスニーカーショップ「atmos(アトモス)」によるエクスクルーシブモデルとして8月にリリースされました。
これまでの『恋するスニーカー』でも度々登場してきた、アシックスが誇る名作「GEL-LYTE III(ゲルライト3)がベースとなっています。大きく真っ二つになったシュータンが非常に印象的なモデルです。この形状により足を入れたときの感覚がとても素晴らしいので、ぜひ皆様も試してみていただきたいです。
実は2020年には同じくデニムを使ったネイビーとブラックがリリースされていました。今回はその流れを継承しつつ、少しクリームがかった白のアッパーには同じくMADE IN JAPANの代表格である「岡山デニム」が採用されています。サイドのアシックスストライプ、そしてオーバーレイは同色のレザーが使われており、ワントーンカラーながら非常に立体的な印象と高級感を両立しています。
また、デニムならではのギミックも心憎く、サイドにはキャメル色のタグも縫製されています。アシックス・岡山デニム・アトモスという日本を代表する3者が生み出した、履けば履くほど味わいが出てきそうな一足です。
白スニーカーはシンプルイズベストなコーディネートが鉄板です。
ただ今回のモデルはデニムが採用されていることもあり、チノパンツを取り入れてみました。とにかくシンプルに、爽やかに。それでいてしっかり作り込まれた一足は、街中でもきっと目立つことでしょう。
余談ですが、本作を手掛けていたアトモスのバイヤーの方によると「あえてデニムパンツに合わせてみるのもいいですよ」とのことでした。私は色移りが怖いので絶対にやりたくないですが、勇気ある方・気にしないよって方はぜひそんなコーディネートも試してみてください。
REEBOK CLASSIC QUESTION LOW
次に紹介するのは、「リーボック(reebok)」の一足です。
こちらはNBAのレジェンド選手、アレン・アイバーソンのシグネイチャーモデルである「クエスチョン(Question)」です。
リーボックとアイバーソンの関係はとても深く、彼がNBAに入団する前から注目していて、フィラデルフィア・セブンティシクサーズに入団したルーキーシーズンからアイバーソンと契約していました。ちなみにこの“クエスチョン”の由来がまた面白く、アイバーソンは入団前に乱闘事件に巻き込まれ逮捕されることがあり、回りから「大丈夫か??」と心配する声がありました。そんな周囲からの声に対するアンチテーゼとしてて、初のシグネイチャーモデルは「QUESTION(クエスチョン)」と名付けられたといいます。「コートの反逆児」なんて呼ばれたこともあったアイバーソンらしい考え方ですね。
デザインがシンプルなのですが、これまでに数々のコラボレーションモデルが生み出されてきました。今回の一足はアメリカの有名スニーカーショップ「PACKER SHOES(パッカーシューズ)」がスペシャルBOXのデザインを手掛けており、カラーリングはトゥ部分にライトグレーのパテントレザーが使われているのみという非常にシンプルな一足です。
この「クエスチョン」は、バッシュながらカラーリングが非常にシンプルです。さらにシルエットもローカットなので、様々なコーディネートで楽しむことができるのが特徴。購入当時は夏真っ盛りだったので、白Tシャツにウォッシュドデニムのルースジーンズというコーディネートで合わせてみました。非常に見た感じはシンプルですが、つま先からチラッとのぞくパテントレザーの高級感がアクセントになります。クエスチョンはNIKEのバッシュに比べると価格も高くなく、ストリートユースでもあまり被らないので、個性を出したい方には非常にオススメな一足です。
OFF-WHITE×NIKE DUNK LOW 49 of “50 COLLECTION”
白スニーカー、最後の一足はナイキから。
アフリカ系アメリカ人として初めて「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」のクリエイティブディレクターに就任した、ヴァージル・アブロー(VIRGIL ABLOH)のブランド「OFF-WHITE(オフホワイト)」とナイキのコラボレーションがこの夏復活しました。
両社のコラボはとにかく毎回凄まじく、とくに初めてのコラボレーションライン、”THE TEN”は取引価格の最高値が50万円にのぼるほどのビッグヒットになりました。そんなヴァージルが初めて「ダンク」を手掛けたのは2019年のこと。ミシガン・レッド・グリーンの3色をリリースし、国内でも数百人の並びが出たほどでした。
そんな人気作が、今年の夏に“50 COLLECTION”と題して50色ものコレクションとして全世界でリリースされました。ディテールは前作と同様ながら、ヒールにはロット番号が記載されたチップが付いており1足手に入っただけでもガッツポーズしたくなるものでした。
幸いにも手に入れることが出来た私のロット番号は「49」。
文字通り「オフホワイト」なミッドソールにアッパー配色のボディに、ライトグレーのレザーが配されたモデルでした。エクストラシューレースの色も同系色でまとめられており、50作の中でも最も落ち着いたカラーパターンといえます。
黒に続いて、白も3モデルを紹介しました。
もちろんナイキの勢いは今年も圧倒的で、スニーカーシーンの中心に居ることは間違いありません。しかしながら、今回紹介したアシックスやリーボックなども魅力的なモデルをリリースしてきました。
こうして色でくくってみると、メーカーの力関係抜きにシンプルにデザインで比較することができますね。気になった一足があれば、ぜひ探してみてください。
2021年10月公開