2021年に発売されたスニーカー紹介、第一話のテーマは「黒」です。
スニーカーの中でも黒色は、カジュアルからセミフォーマルまで幅広く使うことができるものです。最近はスニーカーブームの浸透によって、平日の仕事先でも見かけることが多くなってきました。
今年もグッと来るモデルがたくさん発売された、黒スニーカー。それでは早速紹介していきましょう!
UNDEFEATED×NIKE DUNK LOW “DUNK VS AF1”
このオールブラックの一足は、9月9日に発売された”NIKE(ナイキ)”と”UNDEFEATED(アンディフィーテッド)”によるコレクションモデルです。
もともと両社は、今年の6月から”DUNK vs AF1″というテーマのもとコラボレーションしてきました。ナイキの中でも非常に人気な「ダンク(DUNK)」と「エアフォース1(AF1)」を3連続でリリースするという、とんでもなく豪華な企画です。元々コラボレーションの実績があった両社ですが、今作は過去のモデルへオマージュを捧げたコンセプトだったこともあり、若い層から古くからのフリーク層まで幅広い年代に刺さるアクションでした。
このオールブラックのダンクは、そんなコラボレーションの第3弾。
よーく見ないとわかりませんが、これは単なるオールブラックではありません。アッパーはスウェードが使われており、つま先とサイドの部分にはパンチング加工が施されています。また、サイドのスウッシュロゴは毛並みのある素材が使われているのもミソ。さらに一般的なナイキのダンクは平紐がデフォルトなのですが、こちらはNIKE SBのようなオーバル型のシューレ−スが標準搭載されています。
見た目が真っ黒なのに、ディテールはすべてにおいてこだわりが詰まった特殊な一足。アウトソールは黒を邪魔しないブルー地のクリアソールになっており、非常に見た目もシャープにまとめ上げられています。
ここまでこだわり抜かれた一足ですが、ブラックスニーカーはどんなコーディネートにもハマるのが特徴です。特にオススメな合わせ方・アイテムなどはありませんが、私はアウトソールのブルー感をすこし立たせたかったので、ルーズシルエットのウォッシュドデニムに黒のトップスで合わせてみました。素材や加工に高級感があるので、例えば黒のスラックスに白シャツの足元でビジネスユースにしてもいいかもしれません!
JEAN-PAUL GAULTIER×SACAI×NIKE VAPOR WAFFLE
続いては、またダンクとは異なる良さを持つ一足です。
ジャンポール・ゴルチエ(JEAN- PAUL GAULTIER)、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?1952年にフランスで生まれたファッションデザイナーであり、日本でも非常に知られたブランドです。ロックバンド「BOØWY」がオンワード樫山とのタイアップで衣装を着用したり、同じくロックバンド「THE ALFEE」はゴルチエのファッションショーと融合したライブイベントツアーを実施したりしていました。
そんなジャンポール・ゴルチエと、日本を代表するファッションデザイナー阿部千登勢が手掛けるブランド”sacai(サカイ)” 、そしてナイキによる奇跡のトリプルコラボレーションが今年実現したのです。
ベースシルエットは、ハイカット。これはナイキの「waffle(ワッフル)」というクラシックランニングシューズが元デザインとなっており、阿部千登勢の代名詞とも言える”ジェミニ”デザインがふんだんに使われたレイヤー構成です。そしてなんと言ってもインパクト満点なのがアッパーをぐるっと一周したステッチ。まるで野球のグローブのようで、既存のデザインの印象を完璧に覆す、まさにコラボレーションのお手本のようなデザイン担っています。また、ソール部分は以前よりリリースされてきた”VAPOR WAFFLE(ヴェイパーワッフル)”と同じ形状となっています。
先程のダンクとは異なり、こちらは黒がベースながらその圧巻のデザインで非常にインパクトがあります。さらにソール部分は推定で6-7cmほどあり、もう合法的な上げ底スニーカーといっても過言ではありませんね。足元のボリューム感が相当出るので、白黒のモノトーンコーディネートで、かつシルエットもストレートなIラインを意識してみました。モードな印象も与えられるので、仕事使いでも活躍してくれそうです。
BAD BUNNY×ADIDAS ORIGINALS FORUM LOW
ここまでナイキが続いたので、最後はアディダスの一足を紹介しましょう。
ラテンミュージックの新たなカリスマと呼ばれるグラミー賞ラッパー「BAD BUNNY(バッドバニー)」とアディダス(adidas)によるコラボレーションの第3弾モデルです。
第1弾・第2弾に引き続き、今回も採用されたのが「フォーラム(forum)」というバッシュモデルです。毎回基調色がハッキリしているコラボレーションですが、今回の黒も負けず劣らずの出来です。アッパー部分はスエードとレザーが使われており、非常に高級感と重厚感のある仕上がりに。そして、シュータンは二重になっており前面にはバッドバニーのアイコンが描かれています。また、フォーラムの代名詞でもあるストラップは金属のバックルに代えられており、モデルの個性は残しつつ新たなアレンジが施されています。
このようにしっかり作り込まれたオールブラックのスニーカーは、同色のブラックパンツと合わせてあげることでその存在感がグッと引き立ちます。一見同じ色使いですが、しっかり足元で主張することができるため、トップスは自由にお好みのものをチョイスでOKです。
以上、2021年にリリースされた黒色のスニーカー紹介でした。
どれも個性的なモデルですが、皆様が恋に落ちたものはありましたか?まだまだ紹介は続きます。
2021年10月公開