8月の契約から9月現在まで、トータルで10名以上の選手にインソール『physical sole®』を作成しました。ひとまず希望する選手へは行き渡ったので、ここからは長いシーズンの中で状態に応じてすぐに届けられるような体制を整えます。
そして私たちはさらなるプロダクトを準備していました。それが、ラバーマット。既に『shikimono(しきもの)』として、独自で特許を持つ素材たちを使ったマットを販売しており、今回はチームトレーナーの岩城さんと相談しながら選手達のコンディショニングマットを特注で作成するのです。
素材の感触を確かめる橋本選手
提供するラバーは、全部で3種類。そのどれもが、自社独自で開発した特殊配合のものです。
衝撃吸収性と反発性を兼ね備え、その感触は一度触ったら病みつきになる『buntaro®』ブランドが誇る最強のラバー“マシュマロ”。
そして、その弟分的な存在ながらマシュマロと比べて衝撃吸収性に優れており、心地よいソフト感は残しながら、耐候性や摩耗性も兼ね備える“モチーズ”。
最後は、配合の中でも特に気泡を大きくしているため、軽さ・クッション性が高いのが特徴の“カステラ”。安易に掃除機がかけられるので清潔を保ちやすく、へたらない・強い・軽いの三拍子が揃った実用性に優れた素材なのです。
「うわ、これすごいですね!柔らかい!」
と選手達からのリアクションも上々だったのは、マシュマロとモチーズでした。そして岩城トレーナーからオーダーがあったのは、現行の5mmより少し厚くした7mmのモチーズマット。これは、チームには大柄な選手達も多いので、荷重を考え現行よりも少し厚くしたほうが良いのではという考えによるものでした。元々が家庭用・ヨガ用といった用途を想定していたのですが、確かにアスリートが使う際は厚いほうが良さそうです。
そしてもう一つ要望にあったのが、厚さを11mmにして長さを1100mmに短くしたマシュマロのマット。これは特に上半身(頭部〜臀部)までをカバーしてのトレーニング時に重宝するとのことでした。より荷重が集中するので厚めに、そして最高の性能を誇るマシュマロをチョイスしています。
現行のプロダクト展開時には決して想定していなかったことですが、こうして新たな取組みの中で発見を得ることができるのもメリットの一つです。提供するということは決して一方通行な行為ではありません、そこにフィードバックをいただくことで今後の商品開発の大きなヒントとなるのですね。
ジークスター東京特注マット、完成!
そして完成したのが、こちらのマット。
ジークスター東京のチームカラーであるブラックとホワイトがマーブル柄になっており、しっかりとロゴパッチもあります。岩城トレーナーのオーダーに対して迅速に動き、しっかりと再現してくれた弊社の製造チームの想いも背負って、社長と一緒にジークスター東京の練習場へ届けに行きました。
「イメージ通りですね!バッチリ!」
と岩城トレーナーからも太鼓判をいただく出来栄えです。
こうしてインソールにつづいて、マットの提供を終えました。練習中〜試合中まで足元を支え、そして練習前後や試合前後のコンディショニングも支える。まさにトータルコンディショニングパートナーとしての活動を着実に進めている実感が湧いてきます。
また、日頃は神戸の本社にいる社長にとっても、こうして現地で選手や監督・チームスタッフの方と触れ合えるのは貴重な時間でした。直接プロダクトの反応を聞けることはもちろん、当たり前ですが選手達が「いつも使わせてもらってます!」と声をかけてくれることは嬉しいものですね。このチームをサポートしてよかったな、これからも支えていきたいな、そう思える関係を作っていけたらいいなと改めて感じました。
横地康介監督とも初対面!直接渡すことができました。
さらなるチャレンジへ向けて
練習・試合の足元をサポートする、
練習・試合前後のコンディショニングをサポートする、
と続けてきましたが、私たちの活動はまだまだ終わりません。
次の一手は、「コート外での足元を支える」ことでした。実はマネージャーの高宮さんへもヒアリングを進めており、選手たちのシャワーサンダルは特に指定がなく各々が自由なものを使っているそうです。
ここも、チャンスなのでは?
そう思ったらフットワークは早い私たち。速やかに試作品を作成し、高宮さんにチェックをいただき、チームのオフィシャルサンダルは正式にGOサインが出ました。
ベースとなる素材は、耐候性・耐水性に優れた“カステラ”。ヘタらないので耐久性も高く、それでいてふかふかの感触が自慢の特殊配合ラバーです。今回はチームカラーでもあるブラックをベースに採用し、アッパーも同色でまとめて特殊UVプリントでチームロゴが光の当たり方で見えるようにしてみました。
これがそのサンダル。オールブラックがカッコいいですね!
これは、9月下旬にチームに届ける予定です。選手達はいったいどんな反応をしてくれるのでしょうか、ドキドキ半分ワクワク半分でとにかく楽しみです。
ブランドマネージャーになって、早9ヶ月。
どうすればブランドは知られるようになり、どうすればプロダクトの価値を届けることができるのか。日々知恵を振り絞りながらチャレンジしています。
でも、商品はいきなりすぐに売れるようになることはありません。
プロダクトを常に改良し広げていくことだけでなく、ブランドを少しでも多くの人に知ってもらうための努力も絶やしてはいけないと思っています。
決してこのジークスター東京とのパートナーシップ活動だけで目的が達成できるわけではなく、あくまでもこれはチャレンジの一部。「buntaro®」ブランドは今年もまだたくさんのプロジェクトが進んでおり、その一つ一つが結実した先に目標の達成が見えてくるのだと思います。
と、最後はちょっと真面目に書きましたが、そんなこと言ったってやっぱりスポンサーになることは嬉しいものです。こんなカッコいい写真の中にも。しっかり私たちの存在を感じることができるのですから!
(おわり)
2021年9月公開