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自分だけの地図を描こう VOL.2

8年間世話になったホームタウンに別れ「ありがとう、小豆沢」

東京都板橋区立小豆沢体育館はバスケットボールB3、東京エクセレンスのホームアリーナだった。2002年にクラブチームとして創設されたエクセレンスは13年、当時の国内最高峰リーグだったNBLの下部リーグにあたるNBDLにプロチームとして加入。このときから板橋区をホームタウンとして地域に根ざしてきた。

ホームタウンが板橋区から横浜市に移ると発表されたのは今年1月のこと。理由はB2ライセンスを取得するためで、規定を満たさない収容人数1000人規模の小豆沢体育館ではなく、3000人規模のアリーナをホームコートにする必要に迫られたことだ。そして交渉の末に決まったのが横浜市に20年にオープンした横浜武道館だった。

エクセレンスは2019年、B2に昇格する際、都内に建設計画中の体育館を本拠地とするという約束でB2ライセンスの交付を受けた。しかし、その後の経済情勢もあって体育館の建設自体が白紙撤回となり、B2ライセンスは不交付となる。エクセレンスはB2で戦った2019-20シーズン、プレーオフのワイルドカード争いで4位につけており、ざっくり言えばB2で中位の成績だった。B3に降格したのは決して成績不振ではなく、ライセンスを取得できないことが理由だった。

ホームタウンの移転にはこうした事情があり、積極的に板橋区を離れようとしたわけではない。選手にとって、ヘッドコーチ(HC)の石田剛規にとって、小豆沢は思い出のたくさん詰まった体育館であり、“小豆沢ラストシーズン”にかけるメンバーの思いには特別なものがあったという。

石田は13年のプロ化のときから選手としてエクセレンスでプレーし、17年からはHCとしてチームを率いた。初めてチームがプロ化した8年前は、試合のポスターを貼りに行ったり、チケットを手売りしたり、企業にあいさつ周りをした。懐かしい思い出だ。

試合中にけがをして、体育館から救急車で病院まで運ばれたことがあった。HC就任最初の試合でまったく思うような試合ができず、悔しさに打ちひしがれたのもこのアリーナだった。HCとしての初勝利を手にし、仲間たちと冷水で乾杯して喜び合ったのも小豆沢だった。

思い出のたくさん詰まった小豆沢体育館

 

5月末の最終節を迎えるにあたり、チームは目標としていた優勝を逃し、通常であればモチベーションが落ちかねない状況にあった。しかし「小豆沢で有終の美を」という思いは、声に出さなくてもだれもが心に抱いていた。

「シーズンを通して小豆沢でできるのはあと何試合、というのを選手全員で共有していたし、本当であればファンの方を呼んで最終節を盛り上げたいという思いはありました。優勝がなくなったとはいえ、そこに対するモチベーションは高かったと思います」

新型コロナウイルスの感染拡大により緊急事態宣言が出されたため、試合は無観客での開催となった。試合の模様はインターネットでライブ配信され、選手やスタッフ、チアリーダーたちはスクリーンの向こうのブースターにエクセレンスの熱い思いを届けようと奮闘した。

チームを支えるベテラン3人が最終戦で活躍

第1戦は身長225センチのビッグセンター、サムエル・デグアラの欠場もあり、トライフープ岡山に敗れてしまう。迎えた第2戦、石田は第1戦に続き、スターターに43歳の宮田諭、40歳の齋藤豊、33歳の長澤健司を起用した。いずれもエクセレンスで長年活躍してきたベテランたちだった。

スタートから熱の入ったディフェンスを見せたエクセレンスは、33-30のロースコアで前半を折り返す。3クォーターは長澤と齋藤が外角からシュートを決めて突き放し、4クォーターは相手の反撃を断ち切って78-75で勝利。第1戦の「決めきれなかった」という課題を克服してラストゲームを勝利で締めた。

キャプテンの宮田は試合後の記者会見でこのように語っている。

「試合に勝つというのはいつもと同じですけど、HCの石田はこれまでも引退する選手をラストゲームで起用するとか、意気に感じる采配をするんです。別に記念とかじゃなくて、何かやってくれるんじゃないかと期待して選手を送り出すんです。

昨日も今日も僕と齋藤と長澤が出たのは、やっぱり小豆沢で思いを持ってやってきた年月が長いですし、ファンのためにも仕事ができるんじゃないかと期待を込めて出してくれたと思います。アマチュアの時代も含めるとこの3人で11年も一緒にやってますから。3人そろってスタートで出たときも、最後の競ってる場面で一緒に出たときも、素直にうれしかったですね」

チームを盛り上げる宮田キャプテン

 

石田は宮田の言葉を聞いて「もちろんそういう考えも頭の片隅にはありました」と認めつつ、感傷にひたらない思いを述べている。

「エクセレンスを長く支えてきた選手が最後にコートに立つのは大事だと思う一方で、あの場面で若手を出すことができないというのが個人的には悔しいんです。ベテランに頼らざるを得ないということはシーズン終盤に感じていたことです。若手はみんな成長してますけど、抜群に伸びた選手がいたかといえばそうではない。あの3人に最後を任せるというのは、もどかしい気持ちもあったんですよ」

若手選手をいかにして成長させていくのか。それはあらゆる指導者にとって永遠に答えの見えない課題なのかもしれない。石田は指導者として、経験の浅い選手たちには思い切ってトライできる環境、雰囲気を作りたいと考えている。それが成長につながると考えている。選手として経験した栄光と挫折が石田の指導者としての礎になっている。

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2021年7月公開

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