F1世界選手権の第3戦は前回のイタリアからポルトガルに舞台を移します。2008年に建設されたアルガルベ・サーキットはアップダウンが激しく見ていて面白いサーキット。ただ、抜きどころが少なく難しいサーキットでもあります。今年のF1は面白く、レッドブルとメルセデスが互角の戦いを繰り広げている。いつもはメルセデス一辺倒であったが、今回のレースでもレッドブルが光った場面がありました。
レースは2周目にライコネンがジョビナッツィに接触。チームメイト同士の接触でさぞかしライコネンも恥ずかしいことでしょう。接触後のマシン撤去の為にセーフティーカーが導入。レースは7周目に再スタート。フェルスタッペンがハミルトンに仕掛け、1コーナーでアウトサイド側から見事な追い抜き。フェルスタッペンの好調さが光ります。
フェルスタッペンは無線でストレートスピードが伸びないとチームスタッフに報告。徐々にハミルトンに追いつかれます。11周目にフェルスタッペンはハミルトンに抜かれてしまいます。ハミルトンはチームメイトのボッタスを追いかけます。そして20周目。ターン1でDRSを使用してアウトサイド側からボッタスをパス。首位に躍り出ます。
35周目。3位のフェルスタッペンは先にピットインし、ボッタスにアンダーカットの作戦を仕掛けますが、すぐにメルセデスも動きます。翌周にボッタスはピットイン。フェルスタッペンの前で戻ることができました。
しかし不運にもボッタスにエキゾースト(排気系)のトラブルが発生。パワーを出すことができず、55周目にフェルスタッペンに抜かれてしまいます。
結局このままフィニッシュとなり、ポルトガルグランプリは
1位:ハミルトン
2位:フェルスタッペン
3位:ボッタス
という結果になりました。
フェルスタッペンのストレートの伸びが途中で失速してしまったことがレッドブルの敗因だと思います。電気系統のトラブルなのか、エンジントラブルなのか早く原因究明をして次戦に望んで欲しいです。
Obrigado Portimao! ?? Read all about our Sunday at the #PortugueseGP
— Mercedes-AMG PETRONAS F1 Team (@MercedesAMGF1) May 2, 2021
角田選手がフォーカスされてない?そうです。
今回、予選はQ2で敗退14位スタート。決勝でも目立った走りをすることなく15位でフィニッシュ。チームメイトのガスリーは10位で相当な差をつけられてしまっています。個人的には頑張って欲しいものの、目立った走りをしなければトップチームへ昇格もできません。徐々に海外メディアも彼の「素質」について疑問を投げかけてくるようになりました。
ですが、角田選手はまだまだマシンに慣れていないのでしょう。毎回シーズンの後半に掛けて調子をあげていくレーサーですので、今後に期待をいたしていきましょう。
2021年5月公開