今シーズンのF1は3人もルーキーがいます。
一人は何度も紹介をしておりますが角田裕毅選手。レッドブルの秘蔵っ子で将来はフェルスタッペンと肩を並べる程に成長をすることでしょう。初デビューのレースでは9位とまずまずの出だし。2021年は勉強の年となり2022年は飛躍の年と期待して今後のレースを見守っていきたいです。
二人目はニキータ・マゼピン(ハースF1チーム)。父親がロシアの化学肥料メーカーの会長で大富豪。F1には大富豪の息子がチラホラと。息子をF1マシンに乗せる為にシートをお金で買ったり、チームごとお金で買ったりと大富豪である父親はやりたい放題。否が応でも息子をF1マシンに乗せる為にお金に糸目はつけません。なぜならばF1マシンに乗れるドライバーは全部で20人。競技人口は少ないものの非常に狭き門です。そんなニキータ・マゼピンですがF1界ではヒール役(悪役)として定着してしまっております。(まだ1レースしか終わっていないというのに・・・)
F1に昇格する前にもF2、F3と下位カテゴリで暴動などを起こす問題児。昨年の年末には自身のInstagramで女性の胸を触る動画をアップロードしたりとやりたい放題。お金があればなんでも許されると思っている自由奔放なニキータ・マゼピン。早速、F1初戦のバーレーンGPでは予選アタックの邪魔をする、決勝レースでは単独スピンでセーフティーカー導入をさせるなど迷惑をかけてばかり。様々なメディアからも攻撃をされ、SNS・掲示板でも炎上しています。私個人的にみてもまだまだF1に昇格してくるべきではなかったという感想を持っています。技術が足りないのか、まだまだマシンを制御するのにスキルが備わっていないのでは?という感想です。来年か再来年にはきっとF1からは消えてしまっているでしょう。
三人目は同じくハースF1チームからデビューのミック・シューマッハ。シューマッハと聞いて皆さんお気づきかと思いますが、そうあのミハエル・シューマッハの息子です。ミハエル・シューマッハはフェラーリで一時代を築き皇帝としてF1界に君臨しました。いまでこそルイス・ハミルトン(メルセデス)にミハエルが持っていた歴代記録を抜かれてしまいますが、ルイス・ハミルトンが登場する前までは絶対的な存在でした。そんなF1界の皇帝の息子はフェラーリの育成プログラム出身で、素行も良く優等生。顔もお父さんソックリで口元などが特にお父さんの血を色濃く引き継いでいるなと思います。もちろん引き継いだのは顔だけではなくドライバーとしての腕もしっかりと継承しています。
F1の下位カテゴリであるF4から順調にステップアップ。F3もF2も総合優勝をかっさらい2021年満を持してハースF1チームからデビュー。フェラーリの育成プログラム出身ですのでフェラーリの弟チームであるハースF1チームからのデビューとなりました。同じフェラーリの育成プログラム出身であるシャルル・ルクレールも弟チームである当時のザウバーからデビュー。育成プログラム出身者は皆、弟チームからのデビューです。弟チームで光る走りを見せつけトップチームに昇格していく。これが現代F1の図式です。ですが、ハースF1チームはすでに白旗状態。マシンの開発をシーズン前にストップ。2022年に向けての開発に焦点を当てており今シーズンのアップデートはほぼ無しの状態。そのようなマシンでミック・シューマッハはどのような走りを見せるのか要注目です。
皇帝と呼ばれた父親にミック・シューマッハどこまで近づけるのか?
再度、「シューマッハ」が赤い跳ね馬を駆る日が来るのか?
今年のF1ルーキー・オブ・ザ・イヤーは3人の内、誰が獲得するのか?
今年のF1は見どころが満載です。
次回の「モータースポーツに愛を込めて」は4/18に行われるエミリア・ロマーニャGPの後にお届けします。エミリア・ロマーニャGPが行われるのはイモラ・サーキット。
そうです。あのF1界のアイドルであるアイルトン・セナが命を落とした場所です。過去のレースを振り返りながら、4/18に行われる決勝レースのレビューをお届けします。
2021年4月公開