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パラのミライS2 パラのミライ金子ディレクター編 VOL.3

コロナ禍にあってもパラサポの活動が止まることはなかった。
パラスポーツの認知、普及を広げていくことは、すなわち誰もが活躍できるD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)社会実現につながっていく。パラサポは競技団体やパラアスリートの支援に取り組む一方で、学校、団体、企業などを対象に授業、体験イベントなどの「D&Iプログラム」に力を注いできた。

推進戦略部の金子知史ディレクターが主に携わってきたのが「あすチャレ!メッセンジャー」である。パラサポ独自のスピーチトレーニングプログラムを修了したパラアスリートやパラスポーツ指導者による講演活動。コロナ禍でもメッセンジャーのトレーニングは続けてきたという。

――メッセンジャーのトレーニングに力を入れる理由を教えていただけますか?

「一言で言えば、講演をよりレベルの高いものにしていただくためです。コロナ禍にあってもオンラインでトレーニングプログラムをやれるので、比較的途切れることなくやることができました。一定のスキルを持つようになればメッセンジャーとして認定させていただきます。今、72人の方を認定していますが、今も数名トレーニングをしています」

――「D&Iプログラム」のなかには講演と体験がセットのアクションが多いように思うのですが、「あすチャレ!メッセンジャー」はあくまで講演という形です。

「東京パラリンピック招致が決まってパラアスリートへの注目が高まるなか、フリーテーマや広く共生社会について話してもらいたいというような講演のニーズが少なくなく、そこに応えたいという思いからできたものです。また講演経験の豊富なパラアスリートでもうまく話せていないんじゃないかと自信のない方が多くいました。内容をどう組み立てて、どう話せば伝わるかというパラアスリート側からのニーズもあったんです。ほかのD&Iプログラムの講師でも、メッセンジャーのトレーニングを希望する人がいます」

――「あすチャレ!メッセンジャー」を含めた「D&Iプログラム」は2019年度、年間800回、約13万人が参加した、と。コロナ禍にある今年は、非常に難しかったのではないでしょうか?

「プログラムをオンラインに切り替えて、継続して行なうことができています。確かに数やタッチする人数は少なくなっていますが、それでも引き続き多くの方に関心をもらっています」

――これまでの活動が評価されているからでしょうね。

「継続してプログラムをやってきて、パラリンピックやパラスポーツに対する関心の高さは我々も感じています。プログラムを広めていくことでレガシーとしてつなげていきたいという強い思いが我々のなかにあります」

――2019年度に約13万人にタッチできたというのは金子さん自身、どのように感じていますか。

「段々と広がってきているなと思っている一方、日本の人口比にすれば0・1%ちょっとなので、まだまだ少ない数字ですよね。努力をしていかなきゃいけないと感じています」

――山脇康会長にインタビューをした際、「パラリンピックが成功したら社会も変わるわけじゃありません。大きなきっかけにはなると思いますが、勝負はそこから」と語っていたのがとても印象的でした。アフターパラリンピックが大切なのだ、と。

「まさにそのとおりです。子供向けには国際パラリンピック委員会(IPC)公認のパラリンピック教材『I’m POSSIBLE』日本版を日本全国の小中高等学校に配布をしているので、大会後も引き続き教材を使った活動をしていくことになります。また『I’m POSSIBLE』以外の『D&Iプログラム』でも、オンラインを含めて多くのところから申し込みがありますので、そのニーズも継続されるのではないかと考えています」

――パラスポーツ、パラリンピックの認知、普及がD&I社会につながっていく、と。先ほど「努力をしていかなきゃいけない」という話もありましたが、パラスポーツの認知をさらに上げていくには何が大切だと考えますか?

「パラスポーツ、パラリンピックをタッチポイントにした(D&I社会実現に向けての)広がりというのを感じていますけど、キーポイントとなるのはパラスポーツとかパラアスリートとか、その呼び方に固執しないほうがいいんじゃないかとも思うんです」

――と言いますと?

「パラスポーツはスポーツですし、パラアスリートはアスリートです。そういう捉え方による発信していくことも実は大切なのではないか、と。2014年に日本財団のなかに『パラリンピック研究会』を立ち上げたときにソチパラリンピックのチェアスキーの映像を見たんです。もの凄いスピードで、エクストリームスポーツ(離れ業のスポーツ)という印象を受けました。もちろんチェアスキーだけではありません。パラスポーツという枠に入れることで逆に可能性を狭めることだってあると思うんです。スポーツのなかの一つとして認識を持ってもらうことで変えていけることもあるんじゃないか、と」

――なるほど。パラスポーツにはそれだけの力や魅力があると思いますし、「スポーツのなかにパラスポーツがある」とすることで、さらに大きなムーブメントにできる可能性もあるということですね。

「事業展開にも幅が生まれるかもしれません。そういうミライになればいいかなという思いが僕のなかにはあります」

パラのミライ 金子ディレクター編 終わり

2020年11月公開

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