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パラのミライ VOL.1

近未来のオフィスに足を踏み入れた感覚だった。

テクノロジーという意味ではなく、ユニバーサルデザインを取り入れてきっと誰もが働きやすいと思える心地良さがあるという意味で。

「垣根」がなく、働く人の顔がよく見える。通路は車いすを使う人同士が対面通行できるような広さが確保されていて、車輪が引っ掛からない配慮ものぞく。仕切りがなく、ここにいるすべての人を考えたデザインによって開放感が醸し出されている。

ここは東京・赤坂の日本財団ビル4階にある日本財団パラリンピックサポートセンター(以下、パラサポ)の共同オフィス。パラサポのみならず、29のパラリンピック競技団体と関係団体がシェアしている。それぞれドアも壁もない。団体の垣根を越えてコミュニケーションを取っている姿をうかがうことができる。

そもそも2015年に誕生したパラサポとはどんな団体なのか。

競技団体への助成金支給から運営のサポートまで基盤づくりの後ろ盾となるだけでなく、パラスポーツの普及や広報活動、そして学校をはじめ自治体、企業、団体を対象としたパラスポーツを通じたD&I社会の実現に向けたプログラムを展開する。

東京2020オリンピック・パラリンピック大会はコロナ禍によって2021年夏に延期されたものの、日本におけるパラリンピック、パラスポーツの関心が高まってきているのもパラサポの貢献度が非常に大きい。

このパラサポの会長を託されたのが、山脇康である。国際パラリンピック委員会(IPC)理事、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会副会長など要職を務める、言わずと知れたパラリンピック界の大物だ。

日本郵船の副会長まで務めた、国際感覚を持つ敏腕のビジネスマン。退任後にパラスポーツの魅力にドがつくほどはまり、発展に寄与してきた。山脇会長が描く「パラのミライ」とは――。

ずっとパラスポーツに興味があったわけではない。

日本郵船の役員から退いて「ゆっくり次の人生を楽しもうか」と思っていた矢先。日本障がい者スポーツ協会会長兼日本パラリンピック委員会委員長を務める鳥原光憲氏(元東京ガス会長)から声が掛かった。

「東京ガスに液化天然ガスを運ぶ仕事で15年くらい鳥原さんとは一緒に仕事をさせてもらっていました。プライベートでも仲良くさせていただいて、『ちょっと手伝ってくれ』と言われまして。それがこの世界にかかわるきっかけでした」

2011年に日本障がい者スポーツ協会理事となり、ロンドンパラリンピックイヤーとなった翌2012年には日本パラリンピック委員会副委員長となる。

ちょっと手伝うだけのつもりが、もっとのめりこんでやりたい、にマインドが変わるまで、そう時間は掛からなかった。

元々スポーツをするのが大好き。大学時代は「雪国の中学生に負けるレベル」と謙遜するが、スキーのクロスカントリーに熱中した。日本郵船に入社後もテニス、ボート、ラグビー、ゴルフと「スポーツが盛んな会社」のおかげもあって体を動かすことが日常生活のなかにあった。観るのも大好きで、JリーグのFC東京の熱烈なサポーターでもある。用事がなければ平日のカップ戦まで駆けつけるほどの熱の入れようだ。

2012年にまずジャパンパラスキー競技大会を視察して「凄い!」と感銘を受けたが、パラスポーツに引き込まれる決め手になったのはやはりロンドンパラリンピックであった。

「私が今まで見てきたスポーツとは違うと言いますか、人間の潜在能力を見せつけられたような気がしました。できないことを見せるのではなく、できることを精いっぱいやる。これは人間のアビリティ(能力)を見せるスポーツなんだと気づいて、自分にとっては凄く衝撃的でした。会社員時代に面白い仕事をやらせてもらったんですけど、それとはまた違う体験をさせてもらって、選手のみなさんにも会うことができて非常にインスパイアされました」

あらゆる会場に足を運び、パラアスリートが繰り広げるパフォーマンスに目を奪われた。オリンピックスタジアムで行なわれた閉会式には8万人の大観衆が詰めかけた。280万枚のチケットが完売して各競技会場は常に満員になった。「史上最高のパラリンピック」と称えられるほど、大成功を収めた。

山脇はこう語る。

「仕事でロンドンには何度も行きましたけど、イギリス人ってサッカー、ラグビー、クリケットなどには熱狂しますけど、どっちかと言うとシニカルな印象がありますよね。でも、どうしたことか、僕の友人までニコニコしてウエルカム!って言いながら(パラリンピックの)ボランティアをやっているんです。えっ、どうしたの?って聞いたら、『俺も変わったんだ』と。パラリンピックによって障がいについて理解を深めたわけです。彼だけではなく、イギリスの多くの人たちが。私は思いました。ぜひ日本でパラリンピックをやりたい、と。イギリス人がここまで変わるなら日本人も変わることができるんじゃないか、と」

インスパイアされ、真っ先に意識を変えたのが他ならぬ山脇である。

障がいとは、三省堂の辞書を引けば「身体の器官が何らかの原因によって十分な機能を果たさないこと。また、そのような状態」とある。しかし障がいのあるパラアスリートは、他にできることでカバーしている。健常者より高いレベルでこなすことだって可能なのである。目線を変えるだけで健常者の意識が変わる。そうすれば社会も変わる。

ロンドンはバリアフリー化が一気に進み、障がい者雇用も進んでいく。ロンドンパラリンピック後もパラスポーツの人気は一過性で終わらない。山脇はロンドンの成功に、あるべきミライを見たのではないだろうか。

東京は2020年オリンピック・パラリンピックの開催地に名乗りを挙げていた。

パラリンピックを東京で実現させ、必ず成功させる――。

どでかいミッションに、敏腕ビジネスマンの血が騒がないわけがなかった。

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2020年10月掲載

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