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Great Minds Think Alike YAMAZAKI VOL.1

「フルボッコすんのもされんのも上等」

この衝撃的な言葉は、前田日明が主宰する不良格闘技大会『THE OUTSIDER』の2014年6月大会のパンプレットの一節。

この言葉の主こそが、今日のゲストなのです。
山﨑桃子。路上ファイトで数々の武勇伝を残した彼女はアウトサイダー初の女子選手として暴れまわり、現在は活躍の場をプロの世界へ移しMMAやDEEP JEWELSなどで戦っています。

よくある格闘技の煽り文句では”元ヤン格闘家”と言われることもある山崎さん、いったいどんな方なのでしょうか。大丈夫、今回はリモート取材です。万が一失礼があってもその場でフルボッコにされることはありません。ということで、勇気を持って色々と聞いてこようと思います。

それでは、試合開始!

──山﨑さん、今日はよろしくお願いします!

山﨑 こちらこそよろしくお願いします!

──まずはじめの質問なのですが、(紹介してくれた)芦田崇宏選手とはどのようなつながりなのでしょうか?こちらは万々歳だったのですが、まさか芦田さんから女性を紹介いただけるとは思っていなかったので(笑)

山﨑 いやいや(笑) 芦田選手とは同じ大会に出ていたんですね。DEEPっていう大会なんですけど、私は同じ運営元がやっているDEEP JEWELSっていう女子の大会に出ていて。あと、共通の知り合いがいて、その方を通じて一度食事をご一緒したことがあるんです。

──なるほど!そういうつながりだったんですね。

山﨑 そうなんです。芦田選手ってほんとオシャレですよね。だから(私が紹介されて)ちょっと恐縮しちゃって。

──全然気にせず、今日はたくさん語ってください!続いての質問ですが、山崎さんは日頃はどんなファッションがお好きなんですか?

山﨑 私結構シンプルなものが好きなんです。スポーツやっているからという訳ではないんですけど、特にスポーツファッションが好きで普段からよく着ていますね。でも、最近は(コロナ禍で)出来てないですけど、もちろん男性と出かけるときなんかはちゃんと可愛い格好もしますよ(笑)

──いきなりの貴重な情報ありがとうございます(笑) スポーツカジュアルな服装がお好きなんですね。山﨑さんのインスタグラムを拝見したのですが、reebok(リーボック)のアパレルを素敵に合わせているお写真がとても印象に残っていました。

山﨑 ありがとうございます。私リーボックばっかり着ているんですよ。

──すごく興味深いポイントです。NIKE(ナイキ)やadidas(アディダス)などスポーツメーカーは多くありますが、その中でリーボックがお好きというのはどんな理由なのでしょうか?

山﨑 リーボックって、(アメリカの総合格闘技団体の)UFCのオフィシャルサプライヤーじゃないですか。ウェアとかみて「カッコいいな」って思ったのがきっかけだったと思います。それから練習着もリーボックで揃えるようになって、今は本当にリーボック一色ですね(笑)

──なるほど、確かに総合格闘技との親和性はリーボックがダントツですね。シンプルなスポーツカジュアルがお好きな現在ですが、これまでのファッション遍歴もお伺いさせてください。

山﨑 昔はすごい派手好きだったんですよ。もうとりあえず蛍光色を着ておけばいい、みたいな。それに私は名前が「桃子」なので、とにかくピンクで揃えて自分のイメージカラーにしようと一生懸命やってました。でも、いつからか自分がピンク似合わないことに気づいちゃって(笑)

──なんと(笑)

山﨑 それにその頃は化粧も派手でした。私結構顔が濃いのに、さらに化粧でゴテゴテにしてギャルをやってたんですよ。でもだんだん大人になるにつれて自分に合うものを考えるようになって、今のようにシンプルな方向に至りました。

──流行に左右されずに自分に合うものを考えるようになる、というのは素敵な変化だと思います。ちなみにイメージカラーというワードが出ていましたが、これって今の格闘家生活の中でも意識したりしますか?

山﨑 そうですね。決してイメージカラーを作ろうという意識ではないですが、自分の好きな色をウェアで選ぶようにはなりました。私は水色やネイビーみたいなブルー系のカラーが好きなんですよ。最初の試合の時は、髪の毛を青にしていました。

──団体スポーツのように共通のユニフォームもないですし、格闘家の自己表現としてのファッションは大きな役割を持つのではないでしょうか?

山﨑 はい、特に試合の時は、髪型・色・ウェアとかもう全部考えますね。やっぱり。

──やはりそうですよね。今日は最初からすごく面白い話が聞けたので、この後への期待も高まります。ここからはいよいよ、山﨑さんのお気に入りアイテムを紹介いただこうと思うのですがよろしいでしょうか?

山﨑 はい、もちろんです!

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2020年9月掲載

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