類は友を呼ぶ。
そんなスローガンで始めた、アスリートのファッションリレー企画。
第一回のハンドボール選手森淳さんが紹介してくれたのは、年末にRIZINの大会も出場した総合格闘家の芦田崇宏さん。いきなり競技の枠を超えたつながりに、この企画の素晴らしい未来を想像したくなる。
しかも、SPOALファッションカテゴリ初の格闘家だ。またハンドボールとは異なる体づくりなので、面白いファッション観が聞けるのではワクワクが止まらなかった。
今回も世情を鑑みてリモート取材を依頼したところ、平日の練習後に時間をいただくことに。楽しみ過ぎて10分前にトークルームに入室してしまったので、予習がてら芦田さんの試合映像を観て過ごす。端正な顔立ちに鍛え上げられた肉体、調べたらなんと私と同じ身長・体重ではないか。眼下に広がるぷよぷよの腹(原)っぱに涙が出そうになる。
おっと、通知がきた。いよいよだ。
皆様お待たせしました、PCの向こう側より芦田崇宏さんの入場です!
——芦田さん、今日はよろしくお願いします!
芦田 こちらこそよろしくお願いします!普段は格闘技の取材が多いので、うまく喋れるかわかりませんが(笑)
——今回はハンドボール選手の森淳さんからのご紹介でしたが、そもそもお二人はどのような関係なのでしょうか?
芦田 初めてあったのは、ちょうど3-4ヶ月くらい前ですね。三軒茶屋にある「とこしえ」っていう広島焼きのお店で会ったんです。
——森選手がよくインスタにアップしている行きつけのお店ですよね!
芦田 そうです。そこにたまたま知り合いと一緒に行ったときに居合わせて。店にはハンドボールの日本代表選手もいっぱいいたんですが、みんなでかなり飲んですっかりフレンドリーな感じになりました。
——そうだったのですね。意外と最近だったのは驚きました。
芦田 そうですね、その会から森さんのインスタをフォローさせてもらったんですが、スニーカーの写真とかストーリーズが上がるので僕結構毎回反応してたんです。逆に僕がアップした時には森さんも反応してくれて。多分そういうやり取りもあったので、今回声をかけてもらったんだと思います。
——ファッションってだけで、こうやって簡単に競技の幅を超えられるのってすごくいいですよね。
芦田 ほんとですね。その通りだと思います。
——まず思ったのですが、画面越しでも芦田さんの体つき、すごいですよね。これまでの競技遍歴をお伺いしたいです。
芦田 ちょうど中学生のときに柔道を初めたんですが、当時はPRIDEがすごく流行っていて、その時には「この世界に入ろう」と思っていました。学生の頃は部活で柔道だけじゃなくてレスリングとか色々やってたんですが、大学2年生のときに完全に総合格闘技に移って、今所属しているBraveのジムに入門したんです。ちょうど19歳のときですね。その翌年からプロとして活動するようになって、今に至っています。昨年末には初めてRIZINの大会(ベラトールJAPAN 2019年12月29日 埼玉大会)にも出場させていただきました。
——20歳からプロとして活躍されているんですね。芦田さんのリング外の露出といえば、やっぱりお話にも会ったようにインスタグラムが1番印象強いです。ファッションのお写真が多いですよね。
芦田 そうですね、Twitterもやっていますが今はインスタがメインです。昔から服が大好きで、そこからスニーカーも履くようになって、そして運良くスポンサーさんもついていただけるようになって。今はけっこうそこの服を着ていますね。
——スポンサーさんとは、「reversaL(リバーサル)」ですよね。
芦田 そうですね、格闘技の中ではすごく強いブランドで、例えば会場でも着てくださっている方がいっぱいいるんです。
——確かに、格闘家やファンの方が着ているイメージが強いですね。
芦田 はい。でも、そこだけの服という着こなしにはしたくなくて。もっと色んな楽しみ方・着こなし方があるということを知ってほしいなと思っています。
——なるほど、だから芦田さんはインスタグラムでは色んなコーディネートをアップしているんですね。
芦田 そうです。スニーカーと合わせてみたり、reversaLだけじゃないアイテムと合わせてみたり、いろいろな着こなし方を意識していますよ。特に僕らは(格闘技をしているので)特殊な体格なので、いかにカッコよく着こなすかという点は考えますね。
——すごく納得しました。アスリートの方や芸能人ってスポンサーさんとのお付き合いも大事だと思うんですけど、好きで着てる人と仕方なく着てる人って写真見たら結構わかりますもんね(笑)
芦田 めっちゃわかります(笑) 僕最初からreversaLの人にも言ってて、もともと契約してもらう前から好きだったんです。だから「スポンサーだから仕方なく宣伝してるんだろう」と思われるのは嫌で、そこはいつも考えて見せるようにしています。
——まず初めにこうして芦田さんのファッション観を聞くことができてすごく良かったです。これから紹介いただくアイテムが楽しみになりました!
芦田 ありがとうございます、じゃあ早速紹介しますか!
2020年6月掲載