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激拳譜 村田諒太の軌跡 VOL.3

届くと思っていた世界タイトルに届かなかった。

「楽しかったですよ、試合」

世間の注目を集めたタイトルマッチから3日後。傷のないきれいな顔をこちらに向けて頬を緩ませる彼がいた。結果的に敗者であっても、内容的に敗者ではなかったのだから。

堅いブロック、ハードプレス、そして強烈な右。持ち味である3種の神器でエンダムを追い込み、4ラウンドにはアゴを打ち抜く右カウンターで地べたにはわせた。

右、右、右。ビシ、バシ、ゴンッ。

5、7ラウンドにも豪腕で吹っ飛ばし、重みある1発はちょこちょこと手を出すエンダムの10発分、いや20発分に該当した。

よもやのスプリットデシジョン、まさかの判定負け。しかし誰の目から見ても強者に映った村田諒太は潔く判定を受け入れ、静かにリングを降りた。惜しみない拍手が、その背中には注がれた。

©山口裕朗

――1ラウンド、最初1分半過ぎまでパンチを出さなかった。

「まずはパンチの角度を見ることに徹しろという(陣営からの)指示でした。エンダムは直前の試合でアルソンフォ・ブランコに1回KO勝ちしているし、特に右は独特な角度から飛んでくるので」

――それでもラウンドの最後、あいさつ代わりとばかりに右を打ち込みました。

「ちょっとビビらせてやろうかとは思いましたね。エンダムに、コイツはジャブであしらえる、楽勝だと思われると嫌なんで。残り10秒、ガード越しでもいいから1発強いパンチを打ち込んでやろう、と」

――試合の数日前、陣営に聞いたところ「パンチの見極めに3ラウンドは掛かるんじゃないか」という見立てでした。しかし思ったより早くつかめているなという印象を受けましたが。

「3ラウンドくらいからはしっかり見え始めていました。もっと見えなくて、もっと速いかなと思っていましたけど、そうでもなかった。ジャブでガードを弾かれたらヤバい。でもこれぐらいの強さなら、ああいけるな、気をつけるのは右だけでいいなと感じました」

――迎えた4ラウンド、鮮やかな右ストレートでした。

「キャリアベストと言えるパンチでした。ジャブでフェイントをかけて、合わせようとしてきた相手に、ワンツーじゃなく右だけ打ち込みました。そこでガツンと当たった。でもエンダムは顔面から倒れたのにもかかわらず、立ち上がってきた。あんな倒れ方したらもうやめようと思うのが普通。あきらめないのがエンダムですね」

――ダウンを取っても、心情的には「まだまだ」だと。

「うまいなって感じました。立ち上がってから残り20秒。まだパンチが効いていたと思うんですけど、最後に自分から倒れて時間を稼ぎましたから。ただ、僕としてはこのまま飲みこんでやろうと思っていました。『パンチが当たったらお前は倒れるぞ』というくらいの気持ちで。5ランドにもガード越しに打ったら、ぐらついたじゃないですか。ロープがなかったら倒れていたとは思います」

©山口裕朗

――警戒していた相手の右はどうでした?

「何ラウンドかにアッパーをもらったんですけど、倒されるパンチじゃないなと感じました。しかし右のオーバーハンドは、やっぱりパンチありましたよ。僕が打ちにいって3,4発と続けられなかったのは、エンダムが変な体勢でも打とうとしてくるから。あれをカウンターでもらったら怖いなというのが常にありました」

――そこにミクロレベルの駆け引きがあったわけですね。

「ロープ近くまで詰めたら、これまでの選手なら後ろに引こうとするんですけど、彼は逆に寄せてくるんですよ。寄せられたときに、僕がパンチの距離を合わせられなかった。自分のパンチは基本的にロング。ああ、だから本田(明彦)会長は良く『ショートで打て、ショートで打て』と言ってくれていたんだな、と。せっかく教えられていたのに俺、やっていなかったじゃないかって、試合が終わってからその意味が分かりました」

――だからエンダムは敢えて寄ってしまうことを選んだのでしょうか?

「ロングをもらったら倒れると感じたはずです。でもパンチが来たら瞬間的にバッと中に入ってしまえ、と。そうしたらパンチを殺せると考えたんじゃないですか。試合後の会見でも言いましたけど、戦い方自体は間違っていなかったと思います。とはいえ倒し切るには不十分だったということ。今までは圧力を掛けてパンチを打つだけで通用してきたけど、距離をつぶしてくるエンダムには通用しないところがあった。それがエンダムのキャリア。彼と戦ったことで僕のキャリアが凄くステップアップできたという感覚です」

――強い相手と戦うことで足りないものが見えてくるとともに、自分の能力が引き出されていく感じもあった、と。

「僕個人としては凄く成長できたなと思える試合でした。そしてもう一つ、世界ランク1位の選手と戦っても、引けを取ってないんだぞ、と。周りからも『村田って全勝と言っても本当に強いのかよ』と思われてきたわけですよ。自分だって半信半疑でした。強いヤツと、世界のトップオブトップと戦ったら一体俺はどうなんだって。でも自分のなかで『俺は通用するんだ』と思えたのは大きいし、得たものも多い」

©山口裕朗

――12ラウンドが終わって、エンダムと何か会話を交わしていましたね。

「近づいたときにエンダムが言ってきたんですよ。『だからムラタ言ったろ、俺たちは素晴らしい夜を過ごすんだって』と。調印式の際、彼が『It will be great fight』と言ったのを思い出しました。だから『俺もそう思う。ありがとう。凄くいい経験になったよ』と返しました」

――翌日、同じ宿泊に泊まっていたエンダムを呼び出して、感謝の言葉を伝えたそうですね。インスタグラムにもツーショット写真がアップされていました。

「あんないい経験をさせてもらったエンダムには感謝しかないです。再戦どうこうとか話題に出ていますけど、ひょっとしたらもう一生会わないかもしれない。直接自分の言葉で伝えたかったし、エンダムの幸運を祈りたかった。もし再び試合をすることになったらなったで、お互いの気持ちは必然的に変わりますから。5月20日の試合は終わったこととしてお礼が言いたかった。試合が終わったら友人ですから」

――今後については保留としても「村田諒太の可能性」を感じた試合だったんじゃないかと思うのですが。

「ジャブで遊ばれて終わりじゃないかっていう気持ちも2割ぐらいはありました。でも戦っていくなかで、あれっ俺のプレッシャー、こんなにいけるんだとか実感を得ることができた。強いヤツと戦うことで、いろいろと感じ取ることができた。自分のこれまでのキャリアで、あのエンダムに対してあそこまでやれたなら、この先だって夢じゃないかもなって思う自分がいるのも事実です。ただ、僕自身、相当な覚悟を持って臨んだし、こんな大きい試合を組んでもらって負けているので、僕だけでは決められるものじゃない。もし言えることがあるとすれば、もっと強くなれると思ったということ。ボクシングに対する情熱は尽きていないとも感じています。それが今の正直な思いです」

(表紙写真 高須力 記事中写真 山口裕朗)

2023年7月再公開

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